猟友会が大館市に解体処理施設など要望
クマによる被害が発生した際最前線で対応にあたるのが地元の猟友会ですがいま、会員の高齢化や不足など多くの課題を抱えています。こうした中、秋田県猟友会は大館市に対し、捕獲したクマなど野生鳥獣の解体処理施設の設置、それに老朽化した射撃場の改修費用の支援を要望しました。大館市は前向きな姿勢を示しています。
2日は秋田県猟友会の佐藤寿男会長などが大館市役所を訪れ、福原淳嗣市長に要望を伝えました。
県内では去年、クマの異常な出没が続き襲われるなどしてけがをした人はこれまでで最も多い70人に達しました。昨年度、県内で捕獲されたクマは2326頭とこちらも異常な数となりました。捕獲したクマの多くは地元の猟友会が自ら解体などにあたっていて大きな負担になっています。
こうした中、秋田県猟友会は大館市に対しクマをはじめ野生鳥獣の解体処理施設の設置を要望しました。
2日は地元の猟友会で管理し老朽化している大館大子内射撃場の改修にかかる費用の支援もあわせて求めました。担い手の確保のため改修の必要性を訴えました。福原市長は「いずれも前向きに進めたい」と応じ、県や周辺の市町村とも協議を進め、今後具体的に検討する考えを示しました。