“完全自動運転”へ新たな実証実験スタート
住民の交通手段として、運転席に“ドライバー”が乗る形で自動運転の車が運行されている上小阿仁村で14日、新たな実証実験が始まりました。ルートや速度などの条件がそろった環境では“ドライバー”不要の自動運転を目指します。
上小阿仁村では高齢化が進む地域の交通手段を確保しようと国土交通省が進めている公道での自動運転サービスが2019年に全国で初めて始まりました。運転席に“ドライバー”が乗る形の自動運転で、道の駅を拠点にして役場や診療所などを回っています。
14日に始まった実証実験はこの自動運転の車に新たに8台のカメラと路面の状況などを観測するセンサーを取り付けて行われます。ルートや速度などの条件がそろった環境で“ドライバー”が乗らない自動運転をするための機器です。遠隔で監視する仕組みで、撮影・観測された映像やデータが監視室にリアルタイムで届きます。実証実験では機器が正確に動くかなどを確かめます。
実証実験は村の中心部と近くの集落を結ぶ往復およそ5キロのルートで今月28日まで行われます。