リニア「トンネル工事」で井戸水位低下 対策見直しの可能性、開業への影響はない考え JR東海
岐阜県瑞浪市にあるリニア中央新幹線の工事現場近くで、井戸などの水位が低下した問題で、JR東海は現在の対策を見直す可能性があると明らかにしました。2034年以降の開業を目指すとする工期への影響はないとしています。
瑞浪市大湫町では井戸が一部で枯れるなどしていて、リニア中央新幹線のトンネル工事が原因とみられています。JR東海は現在工事を中断し、トンネルから水が湧き出ている部分に薬液を入れ、水を止める対策を行っています。
しかし、同様の対策をとった鹿児島県のトンネルで7月末、壁が崩れ土砂が流入するトラブルがあったことから、JR東海は現在の対策を見直す可能性があると明らかにしました。
16日、JR東海は瑞浪市で説明会を開き、地元住民に対し、こうした対策の現状について説明しました。
■参加した住民
「工事が完成したときに初めて湧水量が減少するという想定で、JR側は考えている。(住民側の)関心事は、生活に必要な水が確保できるかということ」
今後の対策についてJR東海は、鹿児島県のトンネルで起きたトラブルの原因がわからず「現時点で不明」としています。
一方で、2034年以降にリニア中央新幹線の開業を目指すとする工期への影響はないとしています。