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5メートルの”かやぶき”ツリーハウスが保育園に クリの木に寄生するいきものの巣に似せて制作 高山・丹生川町のこま草保育園

2024年9月20日 13:11
5メートルの”かやぶき”ツリーハウスが保育園に クリの木に寄生するいきものの巣に似せて制作 高山・丹生川町のこま草保育園
ツリーハウス内で遊ぶ園児
岐阜県高山市丹生川町にある「こま草保育園」に9月4日、高さ5メートルほどもある巨大な2階建てのかやぶき仕立てのツリーハウスが完成しました。幼児期に同園に通っていた藤原拓馬さんを中心とするかやぶき職人チーム「TSUCHI NI KAERU」の3人が、豪雨での1週間の中断もありながら6月下旬から2か月半の期間をかけて製作したといいます。


元々は中林都園長が藤原さんに、「園庭の奥に、子どもたちが楽しんで遊べる小屋を作ってほしい」と依頼。しかし藤原さんが「主役は子どもたち。子どもたちが成長し大人になった際、振り返ったときに頭に保育園の思い出として浮かぶものが作りたい」と園長に打ち明けました。中林園長は「自然の中で遊び回り、自然の中にある素材で造られた秘密基地で過ごす楽しい経験を通じて、自然とのつながりを大切にしていってほしい」との思いを重視し、製作を任せました。

その結果、まるごと1本のクリの木がツリーハウス内を貫く柱となり、かやと木材のみを資材とするハウスが完成。ハウスのかたちは、クリの木に寄生し成長する蛾のクスサンの繭に着想を得ており、繭のかたちに似せられています。「昆虫と同様に人間も、周囲にある自然の素材で巣を作れる」と藤原さんは話します。

最上部と窓は薄板を幾重にも重ねるくれぶきで雨風をしのげ、外壁はかやぶきであるためにハウス内は夏は涼しく冬は暖かい構造となっています。屋内での移動は、ハウスを貫くクリの木の柱をはしごとして登り降りに使用。ハウスは最大で大人3人、子ども5人が過ごせます。

園児たちは職員と同伴で休み時間や帰宅するまでの時間を、自分たちで名付けた「こまくさツリーハウス」で過ごし、自然の素材に囲まれた空間を満喫しています。保護者たちにも好評で、「すてきなツリーハウスをありがとう」と感謝の言葉が相次いでいるということです。

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