新規採用バス運転手 市営住宅実質無料 岐阜市が「岐阜バス」と協力 “全国初”取り組み

「岐阜バス」によりますと、運転手は2019年には490人いましたが、なり手の確保が難しく23年には398人にまで減少。それに伴い路線の廃止も相次いでいて、運行便数も、去年はコロナ禍前の19年より約20%減少しました。
こうした状況を受けて、「岐阜バス」が新たに運転手を採用した場合、岐阜市は希望者に市営住宅の空き室を提供した上で、家賃を1人当たり月2万円を上限に補助します。「岐阜バス」も家賃補助を出すことから、運転手の市営住宅の家賃負担は実質ゼロになるということです。
民間の賃貸住宅に入居する運転手に対しても家賃は補助され、岐阜市と「岐阜バス」が1人当たり月1万5000円ずつ補助します。
市は、対象の運転手15人分の家賃補助費 計300万円を25年度の当初予算案に盛り込みました。今年6月以降の入居を予定しています。
「岐阜バス」の担当者は「岐阜市の力を借りて、バスの運転手確保のための支援を拡充しています」と話す一方、市の関係者は「この支援活動によって、運転手の確保と路線バスの維持につながれば」としています。
「岐阜バス」運転手の希望者は058‐240‐8802まで。