卵の卸売価格が再び上昇、地球温暖化によるニワトリの“夏バテ”が影響か…養鶏場「卵のサイズも小さくなっている」
エッグショックほどではないものの、再び上昇傾向にある卵の卸売価格。その要因には、地球温暖化による“今年の猛暑”が影響していました。
今年8月から卵の卸売価格が上昇
愛知県常滑市にある『とれたてたまごの店 ココテラス byデイリーファーム』。卵の生産から加工品の販売まで自社で行っており、卵2/3個をつかったプリンやカスタードクリームがたっぷり入ったシュークリームが自慢です。
多くのお客さんでにぎわっていますが、ある変化が起きていました。それは、卵の“値上がり”。『デイリーファーム』の市田旭宏専務取締役は、「11月に入って、卵の相場が少しずつ高くなってきているというのが今の現状の変化ですね」と話します。
JA全農たまご株式会社によると、卵の卸売価格は8月ごろから上昇。去年のエッグショックほどではないものの、11月としては最も高い価格を記録しています。
なぜ、再び卵が値上がりしているのでしょうか。
その理由について、市田さんは「暑くなるとニワトリが卵をなかなか産んでくれなかったりとか。(ニワトリが)夏バテになってエサを食べる量が減るせいで、卵の大きさが小さくなることが今年は特に起きていました」と明かします。
猛暑により、ニワトリが産む卵の量が減少。その影響が尾を引き、卵のサイズが小さくなっているというのです。市田さん曰く、「毎年、季節で上がったり下がったりする」という卵の価格。
「非常に今年は顕著だなと思っています。おそらく来年も再来年も、温暖化によって続くんじゃないかなと思っています」と、市田さんは卵の価格事情について語りました。