名鉄がEVタイプの中型観光バス導入 年間130万円コスト削減の見込み 災害時の電源供給としても活用可能
名鉄観光バスは、EVタイプの中型観光バス1両を導入し、3月から運行を開始すると発表しました。EV車の導入は、同社では初めての試みになるということです。
今回導入されるのは定員29人の中型EVバスで、1回の充電で280km走行することができ、最高速度は時速90km。燃料費と整備費をあわせて年間で約130万円のコスト削減が見込まれるほか、災害時の一時的な電源供給としても活用可能だということです。
このEV観光バスは刈谷営業所に配置され、試運転などを実施した後、3月以降に通勤バスやツアーバスとしての運行が予定されています。
EV車を導入したことについて同社は、脱炭素経営に向けた取り組みと、燃料価格上昇による固定費抑制が目的としており、「今後は走行可能距離などの課題解決に向けて研究を重ねていくほか、災害時における非常電源としての活用法を検討します」ということです。