スーパー銭湯内に勉強やリモートワークに使える「銭湯自習室」オープン 銭湯の新たな活用法として地元高校生が発案 自習スペース不足の地域課題解決へ 愛知・小牧市
2023年10月、NPO法人「こまき市民ネットワーク」が、同施設で“銭湯の新たな活用法”をテーマにしたワークショップを開催。参加した小牧高校の生徒4人が、テスト期間になると図書館の自習スペースが混雑して利用できない状況を改善したいと、自習室のアイデアを出しました。
施設側も、若い人の利用を増やしたいと模索していたことや、学生が勉強場所を確保しづらいという地域課題の解決につながるとして、このアイデアを採用。岩盤浴エリアの女性専用リクライニングルームを、「銭湯自習室」に改修し、10月10日の“銭湯の日”に正式オープンしました。
約25平方メートルの室内に13席を用意し、無料Wi-Fiや電源コンセントも完備。利用するには入泉料と岩盤房利用料が必要で、平日は1550円、土日祝は1700円です。同施設の担当者によると現在、平日は10人、土日祝は20人ほどが利用しているということです。
同施設は「あいちSDGsパートナーズ」「小牧市SDGs登録事業者」として認定された、SDGsの取り組みを積極的に進めている施設で、これまでにも子どもたちが地域課題解決に向けた取り組みを考える「こまきこども未来大学2024」や、食品ロスになるはずの梅を“梅風呂”や“梅サウナ”として活用したイベントなどを実施してきました。
担当者は「銭湯自習室をもっと多くの人に知ってもらえるように今後もPRしていくつもりです。地域に貢献できる取り組みは積極的に取り入れていきたい」と話しています。今後は自習室だけにとどまらず、多目的スペースとしての活用も検討しているということです。