消えた400匹のメダカ カメラが捉えた犯人は“アライグマ” 名古屋・中川区
庭に置いていた水槽のメダカが一夜にして全滅。カメラが捉えた犯人はアライグマでした。
3月中旬。あたりも静まりかえる午前1時すぎ。特に風が吹いているわけでもないのに、ネットのような物が動き出し落下。不可解なこの現象は一体…。
ここは名古屋市中川区の閑静な住宅街にあるメダカの専門店「NAGOYA MEDAKA BASE」。店主の山田さんは、朝、水槽の異変に気づいたといいます。
山田宗春 代表:
「傷ついていたりとか、容器をひっくり返されてしまって、死んでしまったのも含めると、400匹ぐらいになります」
7年前から品種改良をするなどしてメダカの繁殖・販売をしてきた山田さん。
1匹数千円する希少なものもあったといいます。
丹精込めて育てた大切なメダカをほぼ全滅させた“犯人”は…アライグマでした。
かけてある鳥よけ用のネットもおかまいなし。あたりを気にする様子も無く、縦横無尽に水槽を渡り歩くアライグマ。
両手を使ってメダカを食べているのが分かります。犯行にかかった時間は30分程度。
飼育していた、ほとんどのメダカが食べられるなど、被害総額は、約30万円にものぼるといいます。
山田宗春 代表:
「(こんな所に)いるとは知らなかった。まさか、こんな被害にあうとは」
実は、たびたび街中に出没することもあるアライグマ。
なごや生物多様性センターによると、名古屋市内で毎年150件から200件近い目撃情報や苦情が寄せられていて、食べ残しのゴミや、野良ネコ用にまかれたペットフードなどを求めて、都市部に出てくることがあるといいます。
また、かわいらしい姿をしていますが牙や爪は、鋭く、海外では狂犬病などの感染症を媒介する事例も。
なごや生物多様性センターは見かけたらむやみに近づかず当センターに連絡して欲しいということです。