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受験もサッカーも”国立”目指す 愛知屈指のインテリ軍団「名古屋高校」が初の全国へ 「全国高校サッカー選手権」

2023年12月4日 14:43
受験もサッカーも”国立”目指す 愛知屈指のインテリ軍団「名古屋高校」が初の全国へ 「全国高校サッカー選手権」

愛知代表は選手権初出場の名古屋高校

戦国時代、天下統一へと導いた“三英傑”織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ゆかりの地、愛知県は参加181校がしのぎを削る高校サッカー激戦の地。そんな戦国・愛知の激闘を制したのは名古屋高校。創部65年目にして初の選手権全国切符をつかみ取りました。

12月28日に東京・国立競技場で開幕を迎える第102回全国高校サッカー選手権大会。名古屋高校の初戦は29日、宮崎県代表・日章学園と対戦します。

県内有数の男子進学校

名古屋高校は、男子校。そして、毎年160人以上の国公立大学合格者を輩出する、県内有数の進学校でもあります。サッカー部からも昨年度、京都大学を筆頭に11人が国公立大学に合格(浪人含む)。今年も3年生部員6人はサッカーと並行しながら大学受験を予定しています。

そのうちの1人で、開会式では選手宣誓を務めることが決まった主将・田中響貴選手(3年)は、「サッカーも受験も全力でやると決めて名古屋高校に入学を決めた」と、選手権とその先の大学受験にも、意気込み十分です。

また、キリスト教精神に基づく人間教育を行っており、学校内にあるチャペルでの週1回の礼拝や聖書の授業があるのが特色の一つです。主な卒業生としては、 関西学院大学サッカー部で名古屋グランパスに来季加入内定の倍井謙や、陸上・短距離走でロンドン五輪代表の中野弘幸がいます。また永田久喜校長は高校のOBでもあり、水球ロサンゼルス五輪代表の経歴の持ち主です。

愛知屈指のインテリ軍団が初の全国へ

初の選手権出場を決めた名古屋高校、最大の武器は『セットプレー』。県大会では21得点中13点がセットプレーから、さらにその内の7得点は、月岡陸斗選手(3年)のロングスローから生まれています。

月岡選手のロングスローは、全国トップレベルの飛距離を誇る、チーム最大の武器のひとつ。本人いわくその秘訣は、小さな時からお風呂上がりに欠かさなかったストレッチにあるそうで、「おにぎりを作る形でボールを持つ」「全身で投げる」が飛距離を生むポイントだそうです。

過去5年間のうち第97回と第100回大会で2度、愛知県大会決勝まで進出するも敗退。あと一歩で悔し涙を飲んできた名古屋高校。山田武久監督(48)が、『三度目の正直』に向けて磨き上げてきた『勝ちにこだわるセットプレー』に注目です。

受験もサッカーも”国立”、『国立大学と国立競技場』を目指す「初の全国に挑む愛知屈指のインテリ軍団」名古屋高校が、旋風を巻き起こします。

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