土砂のかき出しに追われる 床下浸水の被害も 海沿いの国道は一時通行止め 南越前町・河野地区
23日昼過ぎから夕方にかけて県内を襲った大雨。嶺北全域に大雨洪水警報が発令され、大野市、勝山市、越前市、越前町、南越前町には一時、警戒レベル4にあたる「土砂災害警戒情報」が発表されました。
南越前町河野地区では、山から土砂が流出したため、国道305号は越前町米ノから糠の間(延長5.7キロ)が通行止めとなり、24日朝から重機を使った土砂の撤去作業が行われました。
土砂の流出は山側の集落でも。多くの民家で玄関先まで土砂が押し寄せ、住民らが溝に溜まった泥をスコップでかき出すなど、対応に追われました。
■河野地区の住民
「後期高齢者ばっかりやろ。そんで過疎地になってきているから。それはそれは大変。重いね、(砂や土が)水含んでるし」
中には用水路からあふれ出た土砂が庭に流れ込み、床下まで浸水した家も。
■被災した家の住民
「床上までは水が来なかったけど、床下にいっぱい水と泥が溜まっている状態。これで終わって良かったと思う。水害は起こらないほうがありがたい」
県などによりますと、今回の大雨による県内での被害は、土砂崩れが7件、床下浸水が1件、確認されています。