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狭い天井裏に排ガスが充満か 解体工事現場で3人死傷 一酸化炭素中毒の可能性 池田町・能楽の里文化交流会館

2024年3月21日 20:40
狭い天井裏に排ガスが充満か 解体工事現場で3人死傷 一酸化炭素中毒の可能性 池田町・能楽の里文化交流会館
CO濃度が下がるのを待ち、実況見分に入った消防隊=21日午前9時半ごろ・池田町薮田

池田町の解体工事現場で、20日、作業員の男性3人が倒れ1人が死亡した事故で、警察と消防は、狭い天井裏での作業による一酸化炭素中毒の可能性もあると見て、詳しい原因を調べています。(3月21日)


この事故は20日午後4時半ごろ、池田町の能楽の里文化交流会館の解体工事現場で、男性作業員3人が意識不明の状態で倒れているのが見つかったものです。3人は病院に搬送されましたが、福井市大宮3丁目の会社員小山孝一さん(50)が搬送先の病院で死亡が確認されました。残る2人はその後意識を取り戻し治療が続けられています。

警察などによりますと、3人は足場を伝って、15メートルほどの高さの天井裏に上がり、高圧洗浄機を使ってウレタンをはがす作業をしていたということです。

3人が倒れていた天井裏は、救助隊員が腰を曲げるほどの高さで狭い空間。警察と消防では高圧洗浄機から出た排ガスに含まれる一酸化炭素が天井裏に充満した可能性があるとみて詳しく調べています。

現場では翌朝になっても一酸化炭素の濃度が高い状態が続いていたことから、濃度が下がるのを待って実況見分が行われました。

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