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薬不足が深刻な課題に 日赤救護班が現状報告 “おくすり手帳”持ち出せず 相談急増で病院も疲弊

2024年1月15日 20:16
薬不足が深刻な課題に 日赤救護班が現状報告 “おくすり手帳”持ち出せず 相談急増で病院も疲弊
珠洲市内での活動の様子=福井赤十字病院提供

能登半島地震から2週間。被災地から帰還した日本赤十字社の救護班が15日、現地での活動を報告しました。薬不足が深刻な課題となっているということです。(1月15日)


福井赤十字病院の医師や看護師、薬剤師など8人は1月8日(月)から4日間、珠洲市内の避難所を巡回訪問して新型コロナウィルスの感染患者の対応に当たり、患者の隔離の方法などについてアドバイスしました。自宅から持病の薬やおくすり手帳を持ち出せなかったケースも多かったと言います。

■福井赤十字病院・多田利彦医師
「開業医が被災していて、診療所が再開できないことで処方が出せない。あしたから薬がなくなるけれど、どうしたらいいのかと聞かれて。珠洲の総合病院に相談に行くことで、病院が疲弊している」

こうした中、現地では薬局の機能を備えた車両「モバイルファーマシー」の巡回が始まっている他、薬剤師がわずかな手掛かりをもとに薬を処方するケースもあるということです。

■福井赤十字病院・山本康太薬剤師
「アルファベットと数字の刻印を調べることで何の薬かが(分かる)。メーカーも多数あるので想定しずらいけれど、薬剤師として職務を全うできた」

日本赤十字社の福井県支部では発災の翌日から支援を続けていて、17日から再び救護班を被災地へと派遣する予定です。

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