衆院選に向け檄文の制作がピーク 縁起物のイラスト入りカラフルな仕上がりは福井の文化
衆議院が9日解散し、事実上の選挙戦に入りました。福井市の企業では、支援者が候補者に贈る「檄文」の作成がピークを迎えています。
力強く前を向いた虎に、天に上る龍。水面から飛び出した鯉は躍動感があります。
看板広告を制作する福井市内の企業には、9日の解散を受けて衆院選の立候補者予定者への檄文の作成依頼が相次いでいます。
檄文は 82歳でこの道60年以上のベテラン髙橋政則さんが手がけ、背景のイラストから文字まで、1枚1枚手書きにこだわっています。
タカハシ看板髙橋政則会長
「2、3日前から注文が来ている」
全国的には名前のみのシンプルなものが一般的ですが、縁起物のイラストが入ったカラフルな檄文は福井独自の文化ということです。
髙橋政則会長
「要望があった とにかく賑やかな絵にしてほしいと 虎ならにらみつけたら逃がさないぞということ 当選確実だと」
近年は蛍光塗料などを使った華やかなものが人気だそうです。
髙橋政則会長
「色合いは目立つようにしている 事務所に飾るので、パッとくるような派手な色を使う 心を込めて書いている」
カラー印刷が主流の時代に手書きにこだわった檄文。福井ならではの、心のこもったカラフルな檄文が支援者のエールを届け勝利を願います。