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「バイク専用の停止線無くします!」すり抜け増えてかえって危険に?国道8号で作業進む

2024年1月17日 16:53
「バイク専用の停止線無くします!」すり抜け増えてかえって危険に?国道8号で作業進む
「2段停止線」の消す作業が進む=17日午前9時半・鯖江市鳥羽町

 交差点で2輪車を4輪車より前方に停止させる「2段停止線」。元々はスムーズな交通のため設けられたものですが、バイクのすり抜けなどの危険があるとして、現在国道8号線で2輪車の停止線をを消す作業が進められています。(1月17日)

 17日は鯖江市鳥羽町の交差点で作業が進められていました。県警はことしの夏までに、国道8号線にある71か所すべての2段停止線を廃止する予定です。

 「2段停止線」はバイクなど2輪車の停止線を4輪車の停止線のおよそ3メートル前方に設けたもの。トラックなどが左折する際、2輪車の巻き込みを防ぐため設置されましたが、県警によりますと、2段の停止線はむしろバイクなどの運転手が「優先」という意識から、危険な運転につながっているということです。

 県警交通規制課規制担当の藤田義雄課長補佐は「2段停止線が設置されていることで、信号待ちなどでバイクが前の方にすり抜けてくることがよくあった。すり抜け時に危険な場合がある」と指摘しました。その上で、「すり抜けは危険なのでやめてほしい。車を運転するときにも、オートバイの動きについてよく注意し、安全運転をお願いしたい」と話していました。

 ところで去年、県内では2輪車の運転手が死亡する事故が3件発生しています。

    福井放送 福井放送