新幹線開業まであと2か月 各地でおもてなしの準備進む 女子高生発案のスイーツも
北陸新幹線の県内開業まで2か月となりました。沿線の地域では新商品開発やイベントの企画、それに2次交通の利便性アップに向けておもてなしの準備が着々と進んでいます。(1月16日)
■リポート・西岡芽生記者
「バスに乗る時にピッとしたら、小銭を出すことなく、降りる時にもピッ。電車で使っている交通系ICカードが県内のバスでも使えるようになります」
福鉄バスと京福バスでは2月24日から、ICOCA(イコカ)に加えて首都圏で広く使われているSuica(スイカ)やPASMO(パスモ)といった交通系ICカードが利用できるようになります。
■福井鉄道・吉川幸文社長
「首都圏とか都市の方でかなり浸透しているので、福井にいらしたときに小銭を用意しないといけないという不便が発生しないようにしたい。バスなどの二次交通を利用していただいて、できるだけ多くの所をお訪ねいただければ」
新幹線の“次”の足となる二次交通の利便性アップへ。ICカードの導入で県内の広域バス路線の9割以上をカバーできるということです。
一方、あわら市のJR芦原温泉駅前のスイーツ店は地元の女子高校生や栽培農家とタッグを組みました。
あわらの魅力を発信しようと金津高校2年生の4人が考案したのは、スポンジ生地にイチゴと生クリームを挟んだオムレットに、生クリームとイチゴの甘酸っぱさが絶妙なフルーツサンド。それにスライスしたイチゴのデコレーションが食欲をそそるミルクプリン。イマドキの女子高生ならではの発想で、たくさんの笑顔を生み出だそうと「あわらを虜(とりこ)に」をテーマに考えたということです。
■スイーツ店みやび・坂井雅義代表
「私自身もかなりの刺激になりますし、学生の柔軟な発想をどんどん取り入れられて私の力になる」
およそ40種類のアイデアから3種類に絞り込み2か月後の新幹線開業に向けて開発は大詰めを迎えています。女子高校生たちも食べる側から作る側に回って大切なことを学んでいます。
■金津高校2年・岡田真結さん
「自分たちが楽しむことを一番にやっているので、地元の人と関わって商品開発することはすごく楽しくていい経験になっている」
■金津高校2年・南野朱帆さん
「3月の新幹線開業のイベントに合わせて販売できたらと思っている」
試行錯誤を重ねながら地域に根付かせようと開発を進める自慢のスイーツ。今後は高校での販売会などで反応を見極めながら新幹線開業にあわせて一般販売を目指します。
一方、北陸新幹線の当面の終着駅として乗り換えの拠点となるのが敦賀駅。地域への波及効果が期待される中、敦賀市内では11日、開業記念のイベントに向けた決起集会が開かれました。
開業日とその翌日に、敦賀駅前から気比神宮周辺の商店街、それに金ヶ崎緑地などで音楽やダンスといった30のイベントが計画されていて、観光客をもてなします。