古民家リノベ、新交流拠点誕生 小売店+カフェ+ホテル 地元の人も観光客も笑顔に 坂井市三国町
港町の風情漂う坂井市三国町に、古民家をリノベーションした複合商業施設が完成しました。小売店とカフェ、それにホテルが一緒になった新たな交流拠点は、地元の人と観光客が笑顔になれる場所を目指します。
坂井市三国町に誕生した複合商業施設「ミナト&(と)」。木材の販売・加工などを手がけるファーストウッドが、築93年の木造2階建ての古民家をリノベーションしたもので、1階にはオーガニック食品などを扱う小売店がオープンしました。
目玉商品は、地元の洋菓子店手作りの米粉の生地でハムや卵をサンドしたイングリッシュマフィン。他にもとれたての無農薬野菜や添加物なしの調味料など、およそ80種類の商品を扱っています。
■村田商店 村田本気店長
「いずれはここに三国のモノをぎゅっと縮めた店舗にして、三国町に住む人もふらっと気軽に立ち寄れる店を作っていきたい」
さっそく店を訪れ、商品を手にした地元の人は。
■地元の利用客
「オーガニック商品があったり、米粉もスーパーで見かけない。近くにおしゃれな店ができて、歩いて来れる距離なので、楽しみが増えた」
1階には、テラス席のあるカフェや昔懐かしい駄菓子店もオープンする予定です。
2階にある宿泊施設は、その名も「恐竜古民家ホテルだいな荘」。2つの客室には、かわいらしいぬいぐるみやレトロな壁紙など、あちこちに恐竜が。8月1日から宿泊客を受け入れていて、あわら市の旅館・グランディア芳泉が運営しています。
■グランディア芳泉 山口高澄常務取締役
「あわらと三国。架け橋となるようなことをして、福井の観光を盛り上げたいという思いがある」
ホテルではあえて食事を提供せず、町内の飲食店をホームページで紹介するなど、宿泊客が町歩きをするきっかけになることを期待しています。
■グランディア芳泉 山口高澄常務取締役
「この町にしかないおいしい食事の店舗がある。地元にしかないもの、行ってもらって喜んでほしい」
古民家を新たな交流の拠点に。地元の人と観光客が笑顔になれる場所を目指します。