バフンウニの出荷量確保へ 坂井市三国町で陸上養殖施設を建設中
坂井市三国町安島の海岸沿いで、バフンウニを陸上で養殖する施設の建設が始まり、年度内の稼働を目指しています。
坂井市によりますと、近年は海面温度の上昇で、ウニの種苗が海中でうまく育たず、漁獲量が減少しているということです。
このため、市と地元の漁協では、海水温度の影響を受けない陸上で、バフンウニの養殖に乗り出すことにしました。
新しい養殖施設は、建物敷地面積およそ500平方メートルの平屋建てで、縦4.2メートル、横1.2メートルの水槽合わせて10個を設置し、温度が一定の海水を地下からくみあげて使用します。
バフンウニの卵巣に塩をまぶして熟成させた「汐うに」は、江戸時代から越前海岸一帯で作られている県の特産品で、施設は加工場も併設します。
市では、ウニの出荷量確保に向け、今年中に施設を完成させ、年度内の稼働を目指しています。