石垣の復元へ現地調査 能登半島地震の余震で崩落か 専門家が安全な方策検討 大野市・越前大野城
専門家らによる現地調査の様子=15日午後2時半、大野市の越前大野城
大野市の越前大野城で石垣の一部が崩れているのが見つかった件で、県は15日、復元に向けた現地調査を行い、専門家らと石垣の構造などを確認しました。(1月15日)
城の南側にある武具蔵跡の石垣の一部が幅4メートル、高さおよそ3メートルにわたって崩れているのが10日までに確認され、市によりますと、能登半島地震の直後には被害が確認されなかったことから、その後の余震で崩れたとみられています。
■県文化財保護審議会・仁科章会長(77)
「最近は集中豪雨とか豪雨で崩れる場合が多いが、明らかに揺れで崩れている。水の浸透とは違う。どういうふうに復元するかを検討して、石垣のために一番安全な方策を立てたい」
崩れた石垣は「野面積み」と呼ばれる古い工法で造られていて、城のある亀山全体が県指定の文化財になっています。