“クリアランス金属”の理解促進図る 高校生デザインの防犯灯 モチーフは県の花、通学路に設置
原発の廃炉作業で出る放射性廃棄物として扱う必要のない「クリアランス金属」を使った防犯灯が、7日から福井市内の通学路を照らしています。原子力を学ぶ福井南高校の生徒たちが製作に関わり、県の花スイセンをモチーフにデザインされています。(3月7日)
製作のきっかけとなったのは下校中の出来事でした。
■福井南高校2年 前川央乃芽さん
「通学路が暗いということで、下校時に田んぼの中に落ちてしまったり、前の道が見えなくてつまづいてしまったりすることが多かった。そこを改善しようと思って(製作した)」
東京の照明デザイナーや坂井市の金属鋳造業者の協力を受けて開発を進めてきたもので、生徒たち自ら地元の公民館で説明会を開いたり、ポスターを掲示したりして、敬遠されがちなクリアランス金属への理解促進にも積極的に取り組んできました。
■福井南高校3年 森夕乃さん
「暗いこの道路をオレンジ色の光で、町自体を明るく照らす存在になったと思う」
高校のある福井市文殊地区の公民館や駅前など、合わせて11か所に順次設置されます。