敦賀特産のおぼろ昆布が国の登録無形民俗文化財に 県内で初登録 独自の技術継承や地域性など評価 伝統の担い手確保に期待
敦賀特産のおぼろ昆布が、その独自の製造技術が長きにわたって継承されていることなどが評価され、県内で初めて国の登録無形民俗文化財に登録されました。
おぼろ昆布は、江戸時代に北前船で北海道からの交易品として昆布がもたらされたことにより、明治の終わりごろには敦賀の主要産業となりました。
機械で削ることが難しく、職人が専用の刃物を使って、さまざまな厚みに削り分ける技術などが現代に継承されるとともに、地域的な特色がある点が評価され、24日に国の登録無形民俗文化財に登録されました。
■「現代の名工」おぼろ昆布職人 髙橋衛さん
「関係者みんなが頑張ってきた感じ。敦賀のおぼろ昆布の技術が認められたということ。おぼろがよく売れるようになれば」
なお県内での登録は初めてで、職人の数が減る中、伝統を受け継ぐ人の確保につながることが期待されます。