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新ご当地ラーメン完成 食材は越前市産にこだわる 貫禄あるチャーシューに手作りメンマ 生産者の増加にも期待

2025年2月24日 19:18
新ご当地ラーメン完成 食材は越前市産にこだわる 貫禄あるチャーシューに手作りメンマ 生産者の増加にも期待
越前市の新ご当地ラーメン

国民食とも言えるラーメン。各地の店舗で個性豊かなこだわりのラーメンが提供されています。こうした中、越前市のコメ農家や畜産農家がタッグを組んで、自分たちが手掛けた自慢の食材を詰め込んだ「ご当地ラーメン」を完成させました。

坂井市内の製麺所で、小麦粉にかん水を練り合わせて製造しているのは、ラーメンや焼きそば向けの生麺。

■友吉製麺 友吉文明副代表
「小麦の香りが強くて、コシが強く、喉越しが良い麺。ここ最近作った中華麺の中でもおいしく仕上がっている」

■リポート 吉岡弘起記者
「コメ農家が栽培した小麦で作られた中華麺です。コメの高止まりで麺の需要が高まる中、地域の消費者のつなぎ止めを図ります」

小麦は坂井市と越前市の稲作農家が転作向けに合わせて100ヘクタールの水田で栽培したものです。

■みやざき農園 宮嵜恵介社長
「コメ離れと今年、去年に限ってはコメ不足というのがあって、コメの次の選択肢としてパンや麺があるけれど、それを選ぶにあたってせっかくなら福井の生産物を消費してもらえたら」

この日集まったのは、越前市内の生産者。自慢の麺と自分たちが手掛けた食材で越前市産のラーメンを作るというのです。

白山地区で飼育している「ふくいポーク」は貫禄あるチャーシューに。トッピングの定番・メンマは坂口地区の竹林から伐採した竹から手作りしました。

■里山工房さかのくちメンマ倶楽部 内山秀樹さん
「外国産に比べて竹の味がするなと感じられる。白山産のポークは好評ですので、チャーシューに対応できる脇役から主役に近づけたい」

さらに黄身のまろやかさが広がる半熟の味付け卵は、清らかな水と餌にこだわった養鶏場から。

■岡崎鶏卵 岡崎藤隆さん
「ラーメンもおいしくて、うちでつくった卵もこうした形で普及して、弊社の製品も広げてもらうとありがたい」

香りとうま味を引き立てる刻みネギも、もちろん越前市で採れたもの。

■農事組合 田村茂男さん
「薬味としてはなくてはならない存在感じなので、私らが栽培したもの、顔が見えるという感じ。ありがたい」

それぞれが自慢の逸品を持ち寄って完成したしょうゆベースの越前市産のラーメン。早速、生産者たちが味を確かめました。

■キャベツ生産者
「それぞれの農家の特色生かした食材を持ち寄っているので、味が引き立っている」
■稲作農家
「麺をきっかけに、生産している人も高齢化しているので、面白い取り組みをしてるんだと若者にも興味を持ってもらって、私たち生産者側になってほしい」

■小麦栽培した 内藤隆暁さん
「コメ以外にも選択肢が増えていく中で、地産地消の上でも自分たちが作った麺が選ばれるよう、これからも頑張りたい」

なお、地元産の素材を詰め込んだオール越前市のラーメンは、市内で3月に開かれるイベントでお披露目される他、袋麺は今後、坂井市の製麺所などで本格販売する予定です。

最終更新日:2025年2月24日 19:18
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