暑さに負けないスイカ 品種改良して試験栽培 「しらやま西瓜」ブランド守る 去年は猛暑で変色、出荷量半減 越前市・白山地区
去年の記録的な猛暑で出荷量が激減した越前市の「しらやま西瓜」。今年も猛暑による高温障害が懸念される中、産地では暑さに強い品種の試験栽培が本格化しています。
シャリシャリとした食感と甘さが特徴の越前市の「しらやま西瓜」。23日は生産農家が集まって出荷を前にスイカの味や大きさを確認しました。
■白山野菜出荷組合 恒本邦夫組合長
「前の年の半分やった。去年はみんなが暑さにやられて、収量が一番最悪だった」
去年は、梅雨時期の大雨と猛暑の影響で、収穫を目前に変色するスイカが相次ぎ、出荷量は前の年の半数以下の5500個にとどまりました。
■リポート 吉岡弘起記者
「去年の猛暑被害を受けて、品種改良されたこちらのスイカ。暑さに強いスイカの栽培が本格化しています」
産地が今シーズンから取り組んでいるのが、暑さと病気に強い品種の試験栽培です。
■白山野菜出荷組合 恒本邦夫組合長
「(最高気温)35度以上(の日)が、去年は1週間以上あって耐えられない。このような気候が続くなら、それに合う苗に変えていこうと思う。一緒なことをやっていたらダメなので」
23日に開かれた目ぞろえ会で披露された試験栽培のスイカ。糖度は14度以上あり甘さも十分で、今後の栽培にも弾みがつきました。
自然を相手に、長年「しらやま」ブランドを守ってきた生産者。しらやま西瓜は、今週末26日(金)から出荷が始まり、8月中旬までに1万個の収穫を見込んでいます。