中学生が福島の“今”を学ぶ 東日本大震災、約2.6万人いまだ避難生活 復興庁の特別授業を県内で初開催 あわら市・芦原中学校
13年前に起きた東日本大震災の被害や復興の状況について学ぶ特別授業が8日、あわら市内の中学校で開かれ、震災を経験していない子どもたちが、福島の“今”を学びました。
あわら市の芦原中学校で開かれた特別授業では、復興庁の職員が2年生の生徒76人に、被災地の現状や課題を説明しました。
■復興庁 岡野正明企画官
「2万5959人の方が、現在も避難を余儀なくされている状況です」
授業では、被災地の人口が減っていることや、放射能に対する風評被害や差別があることを学び、グループごとに自分たちに何ができるかを発表しました。
■グループ発表
「(福島の)特産物について、日本や世界にSNSを使って伝えていきたい」
「私たちは被災地の放射線量が健康に害がないことを、身近な人にコミュニケーションを通して伝えたい」
■授業に参加した生徒
「被災者の立場だったら辛くなると思う。10年ちょっと経ってるけど、被災者が困っているということを伝えたい」
震災を語り継ごうと、おととしから始まった復興庁の特別授業。県内で開かれたのは初めてで、生徒たちは福島産のリンゴを持ち帰り、食の面からも復興について考えることにしています。