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「駅でにっこり」「駅に行こう」=「ekinico」 JR九州と大学生がDIYで待合室のイスづくり「無人駅ににぎわいを」 防犯の狙いも 福岡

2024年11月18日 17:39
「駅でにっこり」「駅に行こう」=「ekinico」 JR九州と大学生がDIYで待合室のイスづくり「無人駅ににぎわいを」 防犯の狙いも 福岡

JR九州管内の駅のうち、6割ほどが無人駅です。JR九州は対策として、地域と連携し無人駅ににぎわいを生み出そうという取り組みを始めています。

久大線の南久留米駅には12月末、地元のレストランなどが日替わりで入るシェアキッチンがオープンする予定です。11月18日、JR九州の職員と久留米大学の学生がDIYで、待合室に置くイスとテーブルづくりを行いました。

これは、JR九州が無人駅ににぎわいを生み出そうと始めた取り組みで、「駅でにっこり」「駅に行こう」という意味を込め、「ekinico(えきにこ)」と名付けられています。

背景にあるのは、利用者数の減少などによる無人駅の増加です。JR九州の管内571の駅うち、6割ほどの336駅は無人駅です。

■JR九州 工務部設備課・福田健一 課長
「(駅の)乗降人員を増やすというのは究極の目標ではありますが、いきなりそこに取り組むのはなかなか難しいので、まずは地域づくりをしっかりやって、にぎわいをつくっていくことが大事かなと。」

現在、南久留米駅以外の2つの無人駅でも、自治体や学生などと連携し、地域の実情に合わせてカフェやコミュニティースペースの準備が進められています。

■久留米大学 3年・吉武里紗さん
「ホームにあるイスの数も多くはないので、こちらでゆっくり休んでいただけたらと。」
■久留米大学 4年・高橋世馬さん
「地域の魅力を再発見してもらいたいと思います。」

「ekinico」の取り組みで、人目ができることによる防犯の狙いもあり、JR九州は今後ほかの無人駅での取り組み拡大も検討しています。

最終更新日:2024年11月18日 17:39