シリーズ「こどものミライ」キッズリポーターが「人生100年時代」を取材 どんな記事が完成? 福岡
■キッズリポーター
「チーズバーガーです!アッチーです!ヤキソバです!私たちキッズプレスです。」
腕章、いつでも書き込めるメモ、取材は本物の「記者席」で。彼らは自分たちで人やイベントなどを取材し「ペンネーム」を使って記事を書く、キッズリポーターです。
福岡市のNPO法人が行っている体験活動の一環で、子どもたちは記者として必要な文章の書き方を学んだあと、1か月に2回ほど取材に出ます。
完成した記事は「キッズプレス」と名づけたウェブサイトで公開されるほか、年に4回発行されるフリーペーパーに掲載され、市と県の教育委員会の協力を得て、県内の小中学校に2万部配布されています。
この日は福岡市からの依頼を受けて、市の老人福祉センターが「福岡100プラザ」と名前を変えて、高齢者の社会参加の拠点としてリニューアルすることを知らせるイベントを取材しました。
このイベントにド派手な衣装で登場したのは、全員が50歳以上のチアグループ「グランチア」です。何歳からでも参加できることをアピールするパワフルなパフォーマンスに、キッズリポーターたちは釘づけです。
高齢者が手がけたアクセサリーの販売ブースも取材しました。
■アッチー(小学5年)
「ここはどんなものを売っているところですか。」
■スタッフ
「水引っていう和紙を使ったアクセサリーを作っています。」
■アッチー
「おしゃれですね。手作業で作っているんですか。」
■スタッフ
「こんな感じで手で結んで作っています。」
老人クラブの活動でソフトダーツをしている大人から、ダーツの手ほどきを受けるリポーターも。
■高齢者
「お、117点!お母さんに(景品の)タオル持って帰られるね。(おじいちゃん、おばあちゃんに)老人クラブ入ろうって言ってね。」
歴史に詳しい高齢者が取り組む、観光案内ボランティアの話を熱心に聞くリポーターもいました。
■ヤキソバ(中学1年)
「おすすめですよっていうポイントはありますか。」
■高齢者
「中洲の精錬所があった跡や、福岡市役所があった場所に石碑があったり。」
3人は1時間ほど取材した後、その場で原稿用紙に記事を書き始めました。そばで見守るライターの講師は、取材や原稿にはあまり介入しません。文章の修正は、明らかな誤りなど最低限にとどめ、子どもの生き生きとした表現を大切にします。
■NPO法人Wing-Wing代表理事・大木聡美さん
「自分の気持ちを外に出すことが楽しいって感じるようになると、自信を持って自分の意見を言えるようになる。友達や周りの大人と関わることが楽しく、意欲的になるのでは。」
完成した記事を発表してもらいました。
■チーズバーガー(小学6年)タイトル「好きなことをたくさんする」
「このイベントは100さいになっても自分の好きなことをできるようにするためにはどうすればいいかを考えるイベントでした。ぼくは100さいなんてまだまだとおいけど、100さいまでにどんなことをやったら楽しいかな~て思いました。グランチアというダンスをしている人がおどっていて、最年長の人は86才で、みんな元気でスペインに遠せいに行っているのがすごいな。ゲームは太鼓の達人をしました。やっている人を見て、みんなが子どもに戻ったり楽しかったと言っていて、ゲームの楽しさがわかってくれたから、見ているだけでもうれしかったです。ぼくたちは100さいまで、いろんなことをやれる時にたくさんやったほうがいいのかなと思いました。」
■発表を聞いた高齢者
「物の見方の焦点があっている。いろんなことを取材しているのにまとまってるのがすごいなと思いました。」
まっすぐな目線でとらえた人生100年時代のこどものミライ。先々の将来について考えるきっかけになったようです。
※FBS福岡放送めんたいワイド2024年8月22日午後5時すぎ放送