シリーズ「こどものミライ」特性のある子どものための運動クラブ「すみません」を言わなくていい場所 新たな挑戦は“出張型”の遊び場づくり
「すみません」を言わなくていい場所
シリーズで「こどものミライ」です。障害などがある子どもたちに運動教室を開く女性。キーワードは親も子どもも「楽しむ」です。
■子ども
「撮影しよるんじゃないよ!」
子どもたちがいきいきと自由に遊び回っています。ここは、特性があったり学校に通っていなかったりする子どもが通う運動クラブです。
この運動クラブをおととしから開催しているのが、北九州市に住むインストラクターの木村愛美さんです。
■レインボーミル代表・木村愛美さん(34)
「楽しいがメインです。途中で出て行ったり、やりたくないってなって来なかったりすると、本人もお母さんたちもどこにも行けないとなってしまう。」
木村さんが大切にしていることは「楽しむ」ことです。決まったやり方を強制するのではなく、子どもたちは自由に思い思いの時間を過ごします。
■子ども
「よくわからないけれど、小さい子と触れ合えるのが楽しいかな。」
「楽しかった!(どんなところが楽しかった?)全部!(次も来ますか?)来ます!来ます!来ます!」
木村さんが運動クラブを始めたのには理由があります。10歳になる長男の湊さんは自閉症です。
■木村さん
「ジュースの2杯目を飲みたいというのだったのですが、ダメって言うと今みたいに物に当たったりします。」
長男が自閉症と診断されたのは3歳のころです。周囲との違いに悩まされる日々が続きました。
■木村さん
「ダントツで一番言っていたセリフが『すみません』という言葉で、スーパーに行って、息子がお菓子が欲しいってちょっと泣くぐらいだったらいいのですが、本当の絶叫でギャーと言われるたびに、周りの方にすみませんって言ったり。」
同じような家族が周囲の目を気にせず、伸び伸びと過ごせる場所があれば。そんな思いで運動クラブを開催することを決めたのです。
■木村さん
「『すみません』って言わなくてもいい場所というのは、子どもが安心して遊べる場所ではないかなと思って。障害を持っている子どもの親が笑顔でいれば、その子どもたちも笑顔で安心した生活ができるっていうふうに思っているし、願っています。」
■保護者
「(子どもが)我慢しないことも多いのですが、こういう広い場所を提供していただいて自由に制限なくやらせてもらってすごく助かります。」
「待てない、参加できないという時に、やりたくなったら来てねという声かけで理解がある。私たちも見ていて負担じゃない。本人の自主性を尊重できている気がします。」
誰もが自由に過ごせる場所をもっと広げたいと、木村さんは今、新たなことに挑戦しようとしています。それは、「出張型」の遊び場です。
持っていくための遊具や絵本などを購入するために必要な80万円を目標に、クラウドファンディングで寄付を募っています。
■木村さん
「すごくちっちゃなコミュニティだけれど、ちっちゃな家族みたいな感じで。いろんな子どもたちが各地で楽しめるような教室の展開をできたらなと思ってます。」
木村さんが描く「こどものミライ」は、障害がある子どもたちだけではなく、その家族も楽しむことができる笑顔があふれた社会です。
私たちFBSでは、子どもたちのミライがよりよくなるためにさまざまな視点で取材を続けています。あなたの身近にある取り組みや知ってほしいこと、お悩みなど、ぜひ情報をお寄せください。「FBS視聴者センター」で検索して「番組についてのご意見・ご感想」のところから「めんたいワイド」を選んでください。お待ちしています。
■子ども
「撮影しよるんじゃないよ!」
子どもたちがいきいきと自由に遊び回っています。ここは、特性があったり学校に通っていなかったりする子どもが通う運動クラブです。
この運動クラブをおととしから開催しているのが、北九州市に住むインストラクターの木村愛美さんです。
■レインボーミル代表・木村愛美さん(34)
「楽しいがメインです。途中で出て行ったり、やりたくないってなって来なかったりすると、本人もお母さんたちもどこにも行けないとなってしまう。」
木村さんが大切にしていることは「楽しむ」ことです。決まったやり方を強制するのではなく、子どもたちは自由に思い思いの時間を過ごします。
■子ども
「よくわからないけれど、小さい子と触れ合えるのが楽しいかな。」
「楽しかった!(どんなところが楽しかった?)全部!(次も来ますか?)来ます!来ます!来ます!」
木村さんが運動クラブを始めたのには理由があります。10歳になる長男の湊さんは自閉症です。
■木村さん
「ジュースの2杯目を飲みたいというのだったのですが、ダメって言うと今みたいに物に当たったりします。」
長男が自閉症と診断されたのは3歳のころです。周囲との違いに悩まされる日々が続きました。
■木村さん
「ダントツで一番言っていたセリフが『すみません』という言葉で、スーパーに行って、息子がお菓子が欲しいってちょっと泣くぐらいだったらいいのですが、本当の絶叫でギャーと言われるたびに、周りの方にすみませんって言ったり。」
同じような家族が周囲の目を気にせず、伸び伸びと過ごせる場所があれば。そんな思いで運動クラブを開催することを決めたのです。
■木村さん
「『すみません』って言わなくてもいい場所というのは、子どもが安心して遊べる場所ではないかなと思って。障害を持っている子どもの親が笑顔でいれば、その子どもたちも笑顔で安心した生活ができるっていうふうに思っているし、願っています。」
■保護者
「(子どもが)我慢しないことも多いのですが、こういう広い場所を提供していただいて自由に制限なくやらせてもらってすごく助かります。」
「待てない、参加できないという時に、やりたくなったら来てねという声かけで理解がある。私たちも見ていて負担じゃない。本人の自主性を尊重できている気がします。」
誰もが自由に過ごせる場所をもっと広げたいと、木村さんは今、新たなことに挑戦しようとしています。それは、「出張型」の遊び場です。
持っていくための遊具や絵本などを購入するために必要な80万円を目標に、クラウドファンディングで寄付を募っています。
■木村さん
「すごくちっちゃなコミュニティだけれど、ちっちゃな家族みたいな感じで。いろんな子どもたちが各地で楽しめるような教室の展開をできたらなと思ってます。」
木村さんが描く「こどものミライ」は、障害がある子どもたちだけではなく、その家族も楽しむことができる笑顔があふれた社会です。
私たちFBSでは、子どもたちのミライがよりよくなるためにさまざまな視点で取材を続けています。あなたの身近にある取り組みや知ってほしいこと、お悩みなど、ぜひ情報をお寄せください。「FBS視聴者センター」で検索して「番組についてのご意見・ご感想」のところから「めんたいワイド」を選んでください。お待ちしています。