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【体験】女性隊員が初めて配属された「最強部隊」第1機動隊 FBS記者が1日入隊 逮捕術や災害救助訓練 汗を流して気づいたこと 福岡県警

2024年6月14日 19:27
【体験】女性隊員が初めて配属された「最強部隊」第1機動隊 FBS記者が1日入隊 逮捕術や災害救助訓練 汗を流して気づいたこと 福岡県警
記者が体験

災害やテロが起きた際、救助や警備にあたる福岡県警・第1機動隊には、今年度初めて女性隊員が配属されました。隊員たちの訓練をFBSの女性記者が体験し、新たな気づきを得ました。

福岡市東区に拠点を置く福岡県警・第1機動隊。災害やテロの現場など危険を伴う場所に派遣されるため、警察の中でも特に強じんな肉体と精神力が求められる部隊です。

この部隊に、テレビや新聞の記者たちが体験入隊しました。FBSから参加したのは、入社2年目の永石莉里子記者です。

■永石莉里子記者
「第1機動隊の制服に着替えました。ふだん何をしているのか、体を張って体験してきます。」

まずは、犯人確保のための逮捕術の訓練です。徒手(としゅ)と呼ばれる、空手や柔道などが組み合わさった技で、相手のあごや腹を狙います。

■隊員
「コツは体全体で相手のあごにめがけて。手打ちになると力が伝わりにくいので、足と腰を使って押し込むようなイメージ。」

基本の動きを教わると、さっそく実践です。

■永石記者
「あごー!」

中学時代にはダンスや陸上競技に汗を流していたという永石記者。力を振り絞り、相手に蹴りを入れようとしますが、足が上がりません。

■永石記者
「相手の動きを見ながら自分も打っていくことに頭を使う。単純に手を出せばいいわけではないのが分かった。」

現役の隊員たちは、体験した10倍以上の訓練を日々こなしているといいます。

■永石記者
「日々訓練をしていて強さがあることを目の当たりに体験できた。」

隊員たちは、自然災害のほかにも、核や化学兵器などによる特殊災害の現場でも救助にあたります。

2枚に重なったズボンや、顔全体を覆うマスクなどで外から有害なものが入らないよう厳重に防護します。

■永石記者
「とてもきつい。呼吸がしづらいです。目の前が曇るぐらい熱気に包まれている。」

装着からおよそ3分後、外からの空気が入ったからか、ゴーグルが曇ってしまいます。

女性の隊員が駆けつけ、防具を外すために手助けしてくれました。

■永石記者
「女性が活躍できるようになることで、有事や災害の時に幅広く救助や活動ができるんだろうなと、参加して新しく気づけた。」

福岡県警の「最強部隊」に初めての女性隊員が

屋外に移動し待っていたのは、災害現場でのレスキュー訓練です。

■レスキュー小隊
「いつ何時起こるかわからない多種多様にわたる災害に出動するために日々訓練を行っています。」

車の中に取り残された人がいるという想定で、ペンチを使ってドアを開けます。

■永石記者
「開いた!」

ことし1月に起きた能登半島地震では、福岡県警の機動隊員が被災地での捜索・救助活動にあたりました。

福岡県警の機動隊には、今年度初めておよそ10人の女性隊員が配属されました。

女性隊員たちは男性隊員と同じ訓練のメニューを日々こなしているということです。

■福岡県警 第1機動隊・中村典子 副隊長
「県民の皆さんも、女性も男性もいる。様々な視点から現場を見て気づきがあれば、そこに手を差し伸べることが広くできるようになると思う。」

女性隊員の加入で新たな強みを取り入れた第1機動隊。県民の安全・安心のため、厳しい訓練を続けています。

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