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藤井聡太八冠・伊藤匠七段の“勝負めし”は? 選ばれた店は喜び爆発 竜王戦第3局

2023年10月25日 17:31
藤井聡太八冠・伊藤匠七段の“勝負めし”は? 選ばれた店は喜び爆発 竜王戦第3局
竜王戦第3局 両者の“勝負めし”は?

福岡県北九州市で始まった将棋の竜王戦・第3局の話題です。ここまで2連勝の藤井聡太八冠は、3勝目をあげ、タイトル防衛に王手をかけられるでしょうか。地元で作られる“勝負めし”にも注目が集まっています。

25日午前8時ごろ、会場となる北九州市戸畑区の旧安川邸の前には、すでにファンの姿がありました。

■北九州市戸畑区から(10代)
「藤井聡太くんと同じ空気を吸いたくて。笑顔がかわいいです。」

■北九州市戸畑区から(70代)
「私はもう(午前)7時から来ています。自分も将棋をするんですよ。だからどうしても、八冠でしょ、見たいですね。」

■北九州市戸畑区から(50代)
「相手の伊藤さんも頑張って欲しい。」

藤井八冠は、対局の約20分前に旧安川邸に入りました。挑戦するのは、伊藤匠七段です。21歳、同い年の対決となった今回の竜王戦は、藤井さんが八冠を獲得してから初めての防衛戦です。七番勝負で行われ、第1局と第2局は藤井八冠が勝利しています。

第3局は25日午前9時に、伊藤七段の先手で始まりました。藤井八冠は、いつものようにお茶を飲んでから指しました。

【藤井八冠と同じメニューを】

対局とともに注目されるのが、2人が選ぶ昼食“勝負めし”です。

藤井さんが昼食に選んだのは、『北の海鮮バターライスっちゃ』です。豊前本ガニに赤ウニ、キャビア、若松産野菜を使用した贅沢な一品です。

■元木寛人キャスター
「コクがありながらも、さっぱりしたバターライスに濃厚な北九州の海の幸のうまみが口の中に広がります。」

別添えのソースで、“味変”も楽しめます。

前夜祭の24日から始まった、竜王戦を満喫する2泊3日のツアーに参加した将棋ファンも、藤井八冠と同じ“勝負めし”を味わっていました。

■兵庫県からのツアー参加者(40代)
「藤井聡太さんと同じ、海鮮のランチを食べました。将棋がちょっと強くなったような気持ちになった。感動です。」

【伊藤七段はメニューに長考】

一方、伊藤七段が選んだのは『海老香る 関門地ダコの冷製にゅうめん』です。

福岡を訪れるのは初めてという伊藤さんですが、今回は食事にこだわったようです。

■伊藤匠七段
「先ほど、あすからの対局の“勝負めし”やおやつの一覧を見せていただいたんですが、どれも魅力的で、普段食事に悩むことはあまりないんですけれども、今回はかなり長考して。」

25日午前、オーナーの塚本有亮さんは、店で下ごしらえに追われながら喜びを爆発させました。

■Labo割烹Mondo・塚本有亮 オーナー
「純粋にうれしかったですね。来てくれてるお客様がすごく喜んでくれて。僕よりも自分のことのように喜んでくれて、僕はそれがうれしくて。」

選ばれた『冷製にゅうめん』は、竜王戦のために考案した特別メニューです。熊本・天草の車エビや桜エビでとっただしに、地元の関門ダコなどが添えられます。

■重信奈央 記者
「こちらがにゅうめんの特製のおだしです。車エビのこうばしくて甘い香りがきわだっています。」

ただおいしいだけではなく、“勝負めし”だからこそのこだわりもあります。

■塚本オーナー
「(例えば)唐辛子を使って、辛いとかむせるというのは絶対だめだなと思ったので。」

アクセントには、唐辛子ではなく若松産の大葉のオイルを使いました。

■塚本オーナー
「せっかく選んでもらって食べていただけるんだったら、ぜひとも勝ってもらいたいなと思います。」

25日は、ここまで互いに長考する場面も見られる竜王戦・第3局の勝敗は26日の夕方ごろに決まる見通しです。