【博多ストーカー殺人】交際が始まった当時は「愛していた」 警察からの警告を受け「復縁したい気持ちがあった」「納得はできなかった」
去年1月、JR博多駅近くで元交際相手の女性を殺害したなどの罪に問われている男の裁判です。18日の被告人質問で、男は被害者に対して「愛していた」「申し訳ない気持ち」などと述べました。
住居不定、無職の寺内進被告(32)は2023年1月、福岡市のJR博多駅の近くで、元交際相手の川野美樹さん(当時38)を待ち伏せし、包丁で刺して殺害した罪に問われています。
裁判員裁判2日目となる18日は、被告人質問が行われました。
検察側から、交際が始まった当時の川野さんへの気持ちについて聞かれると「愛していた」と答え、「川野さんを殺害したことをどう思うか」という質問には「ショックと後悔と申し訳ないという気持ち」「あの時包丁持っていかんかったらよかった」と、初めて後悔の言葉を口にしました。
また、川野さんに近づかないよう警察から警告が出されたことについては「復縁したい気持ちがあった」「納得はできなかった」と答えました。
この警告のあと、ストーカー規制法に基づく禁止命令が出ていて、弁護側は「事件当時は川野さんへの恋愛感情や怨恨の感情は失っていた」と主張しています。
この裁判では、ストーカー規制法違反が成立するかどうかが争点となっています。弁護側が「川野さんに会うことを予測していたか」と問うと「待ち伏せはしていない」とストーカー行為を改めて否認しました。