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【能登半島地震】発生から124時間後の救出劇 立役者は福岡県警の広域緊急援助隊

2024年1月10日 17:38
【能登半島地震】発生から124時間後の救出劇 立役者は福岡県警の広域緊急援助隊
奇跡の救出劇の立役者は福岡県警

1月1日に能登半島を襲った地震についてです。6日夜、石川県珠洲市で倒壊した家屋から90代の女性が救出されました。

発生から124時間後の奇跡の救出劇の立役者となったのが、被災地に派遣されていた福岡県警の警察官でした。

■福岡県警・広域緊急援助隊 舟川和希 部隊中隊長
「自分がいままで見たことのない、聞いたことのない状況でした。」

福岡県警の広域緊急援助隊は4日、石川県能登半島に向けて出発しました。災害救助の技術を身につけた機動隊員約80人が、現地で倒壊した家屋からの救助活動などを行いました。

その救助現場で奇跡の救出劇が起きました。

■ピースウィンズ・ジャパン 稲葉基高 医師
「息のある、家屋の下に挟まれている高齢者の方が見つかった。」

倒壊した家屋に90代の女性が閉じ込められていると連絡を受けたというNGO団体の医師が、石川県珠洲市の現場へ向かいます。

この時点ですでに、地震発生から120時間以上が経過していました。

■救助活動の現場
「頑張れよ!」

救助活動を続けながら点滴などの医療活動も行います。

■救助活動の現場
「搬送開始!」

ゆっくりと担架が運び出されます。

■救助活動の現場
「大丈夫だからね!もう大丈夫!」

無事救出された女性は足にケガをしているものの、現在は会話ができるまで回復しているということです。

■救出された女性の長男
「(母親を)命がけで救出していただいて心から感謝しています。」

地震発生から124時間後の奇跡の救出劇で、安否不明の情報をつかみ女性を発見したのは、福岡県警の隊員たちでした。

■福岡県警・広域緊急援助隊 舟川和希 部隊中隊長
「『要救助者を発見しました。』『生きている反応もあります』 という報告があったときは、これは奇跡的だなと。」

現場の家屋の1階は崩れ落ちていて、隊員たちは2階の窓から建物に入ることで、がれきに挟まれた女性を発見しました。余震も相次ぐなか、懸命の救助活動は約4時間にわたり続いたといいます。

■福岡県警・広域緊急援助隊 舟川和希 部隊中隊長
「これからも行く機会があると思います。被災者に寄り添って不安を取り除けるように、安全と安心を少しでも確保できるような警察活動を行っていければ。」

能登半島の地震によって石川県内で亡くなった方は、これまでに200人を超えています。福岡県警では7日に第2陣の約80人を被災地に派遣し、救助活動を続けています。