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新型コロナが5類に移行して1年 果物専門店は試食を再開…一度閉店した飲食店は規模を縮小し再スタート【福島県】

2024年5月8日 18:59
新型コロナが5類に移行して1年 果物専門店は試食を再開…一度閉店した飲食店は規模を縮小し再スタート【福島県】
新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行してから、5月8日で一年です。

大型連休もにぎわいを見せるなど、社会も正常化しつつありますが、今だ、影響も残っています。

さかのぼること、4年前、福島県内にも新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言が出され、駅前、そして東北新幹線の改札口も、ほとんど、人がいなくなりました。

あれから、4年が経ち、社会活動も普通の状態になり、このゴールデンウイークも観光地は、多くの人でにぎわいました。

この社会が正常化に向かう過程で、大きな節目とされたのが、新型コロナウイルスの「5類」移行です。

ちょうど1年前の5月8日、新型コロナの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行されたのです。

「5類」となり、郡山市の果物専門店『フルーツショップ青木 本店』では、コロナ禍で中断していた果物の「試食」を再開しました。

取材した日も、マンゴーやさくらんぼ、それにイチゴやメロンと、4種類の果物が用意されていました。

■株式会社青木商店・清野 祐児 部長
「お客様がフルーツギフトをお求めいただく際に、実際にそのギフトをお味見いただいてから安心してお届けができるということが最大のメリットという風に考えております」

「厳選した果物を店で味わってから贈って欲しい」果物専門店ならではのこのサービスも新型コロナの「5類」移行がきっかけで復活しました。

お客さんの評判も上々だと言います。

■株式会社青木商店・清野 祐児 部長
「フルーツショップ青木のオリジナルのサービスとして、果物の消費拡大に向けてお客様に色んな果物を召し上がっていただく、知っていただく良い機会と捉えております」

コロナ禍で影響を大きく受けてきたのが飲食店ですが、福島市にある『ビア・ハウス ローゼンケラー』の小林篤子さんは「5類になってからは、大人数のお客様も増えてきた」と話します。

感染拡大に伴う営業時間の短縮や酒の提供自粛など、新型コロナに多くの飲食店が翻弄されました。

5類移行後、客足は戻ってきたそうですが、この間、店はある苦渋の決断をしました。

■ビア・ハウス ローゼンケラー 小林 篤子さん
「飲食店をやる方が少なくなってしまったので、人がいないがゆえに、諦めてお店を閉めた」

福島市で40年以上の歴史を誇り、100人近い大人数の宴会にも対応してきたローゼンケラーでしたが、2023年9月に、一度、お店を閉店しました。

同じビルの2階に移り、30席ほどの規模を小さくした店で再スタートを切りました。

■ビア・ハウス ローゼンケラー 小林 篤子さん
「お客様の数も(以前のお店と比べて)3分の1くらいに減らし、机や椅子もなるべくゆったりとおかけいただけるような状況で、MAXでも32、33人の席」

人手不足に加えて、宴会の少人数化など、コロナ禍をきっかけとした利用者のニーズの変化もあり、店の規模を小さくしたそうです。

ただ、おもてなしの心は、今も、変わっていません。

■ビア・ハウス ローゼンケラー 小林 篤子さん
「外飲みって、やっぱり気持ちも変わるし、楽しいということをもう一度思い出してもらえれば」
  • 中テレNEWS NNN
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