「人生100年時代」、定年後には何をしたら良いのだろう？そんなことを考える皆さんもいらっしゃるかもしれません。何歳になってもまだまだ“学びたい”…そんな意欲溢れる高齢者向けのパソコン教室に注目しました！

■佐藤久男さん
「あの、決して勉強に遅い早いはなくて、思い立ったが吉日、ハハハ」

そう話すのは、佐藤久男さん、78歳。「パソコン寺子屋安積野」で講師をしています。教室に通うのは…

■受講生
「81歳です」

■受講生
「74,74（歳）」

受講生の平均年齢は…70歳以上！
「人生100年時代」と言われる中、まだまだ“学びたい”と意欲あふれる皆さんが集まります。

■佐藤久男さん
「こういう時代になったので高齢者の方も（パソコンを）もっともっと楽しむといいんじゃないかなぁっていうことでやっておりますね」

定年前はタクシー会社に務めていた佐藤さん。当時、会社のホームページを作ったことをきっかけにパソコンの楽しさに目覚め…定年後はこの楽しさをたくさんの人に共有したいとパソコン教室を始めました。

■佐藤久男さん
「公民館は2016年から、自宅でやりだしたのは2012年から。（今までの受講生は）大体110人くらいになりますね」

教室は毎週水曜に開催され、受講に必要な年会費はたった千円。講師は全員がボランティアです。

■受講生
「すごく優しく教えてくれるし、分かりやすく教えてくれる」

81歳の受講生からはこんな相談も…。

■81歳の方との会話
「終活まだやってないのね、私ね、子どもに何のあれもしてないから。ここ（パソコンに）さ、まとめておけたらいいなと思うんですけどね」佐藤さん「終活の方もここで勉強会やりますから安心して、やりましょう」

パソコンの技術だけでなく“終活”の相談まで。

■受講生
「家族的な雰囲気で、パソコン教室とはちょっとひと味違うことで、良いと思いますよ」

どんな人が相手でも少しずつゆっくりと優しく教える、そんな佐藤さんの教え方もこの教室の魅力です。

■佐藤久男さん
「高齢になって何でも諦めるんじゃなくて、再トライやっていただくと結構面白い人生送れるのかな…なんか偉そうなこと言ってますけど」

いくつになっても新しいことに“トライ”する楽しさ。この教室が豊かな人生を過ごすきっかけになるかもしれません。