原爆死没者名簿の記帳に尽力 被爆者・池亀和子さん 折り鶴に託す思い【NEVER AGAIN・折り鶴プロジェクト】
広島テレビの被爆80年に向けた取り組み『ネバーアゲイン』のひとつ「折り鶴プロジェクト」。長年、原爆死没者名簿の記帳に尽力した池亀和子さんが、折り鶴に込めた願いを語りました。
8月15日、広島市から池亀さんに感謝状が贈られました。
■感謝状
「あなたは、長年にわたり原爆死没者名簿の記帳に尽力され、原爆死没者の慰霊に大きく寄与されました。」
■息子さん
「もらったよ。見える?あなたの35回の功績よ。」
市の職員だった池亀さんは、書道の腕をかわれ、1985年に初めて記帳を担当すると、1992年からは33年連続で、大役を務めました。
■池亀和子さん(2012)
「ご冥福を祈りながら一字一字丁寧に書いていくことと、核のない平和な世界が訪れることを祈りつつ、一生懸命書いていきたいと思います。」
平和記念式典の前日の8月5日。最後の記帳を終えたこの日、久しぶりに折ったという平和の象徴。
■池亀和子さん
「世界の平和を祈りつつ、いつまでも広島みたいに続いてほしくないということです。」
折り鶴に込めたのは「広島を繰り返さない」という未来への願いでした。