全日本大学女子駅伝 連覇に挑む強豪校の広島出身の主将 ピンチを乗り越えて得た強さのヒミツとは…!?【アナたにプレゼン・テレビ派】
広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。有田優理香アナウンサーが、広島出身のランナーが挑む『全日本大学女子駅伝』をプレゼンします。
10月27日(日)に行われる『全日本大学女子駅伝』は、大学日本一を決める大会です。今回は、全日本大学女子駅伝で7連覇中の絶対的女王、愛知県の強豪校・名城大学女子駅伝部のキャプテンを務める谷本七星(たにもと・ななせ)選手を紹介します。広島市立舟入高等学校出身で、駅伝では抜群の安定感を誇り、3年連続で区間賞を獲得しています。
谷本選手に、8連覇がかかる大一番への意気込みを聞きました。
■名城大学女子駅伝部主将 谷本七星選手
「去年の1月からキャプテンをやってきて、ずっとこの大会を目指して頑張ってきたので、その成果を悔いなく発揮して、目標の優勝して笑って終わりたいなっていう風に思っています。」
固い結束力で、大会7連覇中の名城大学の今シーズンのチームスローガンは「感謝を胸に ジョウショウ メイジョウ」です。「ジョウショウ」には「常に勝つ」「常に笑う」「上に昇る」という、強豪校の強い思いが込められています。
強豪チームをまとめる谷本選手の強さのヒミツは、2つあります。1つ目は「キャプテンとしての成長」です。谷本選手は、これまで中学・高校でキャプテンの経験はありませんでした。しかし、1年生から3年連続で駅伝を走ってきた責任から、強い覚悟を持って自らキャプテンに立候補しました。常に名城大学女子駅伝部の看板を背負うことで、今までにない責任感を感じて、今シーズンの練習に取り組んでいるそうです。
谷本選手のモットーは「不安なことを常にポジティブに!」変えて過ごすことです。自分と向き合うためにしていることが、日記を書くことだそうです。現状を受け止めることで不安を可視化し、前向きになるきっかけを作ってきました。強豪校のキャプテンとしての責任があるからこそ、逃げずに向き合い続けてきたことが、谷本選手の強さです。
2つ目の強さのヒミツは、愛称の「メガネちゃん」です。ランナーとしては少し珍しいメガネ姿で競技に挑むのが、谷本選手のトレードマークになっています。きっかけは、大学1年生の夏に、黒目の中に膿ができてモヤがかかったように見える「緑膿菌感染症」にかかったことでした。最悪、失明の危機もあると医師に告げられたそうです。
1ヶ月以上の療養期間を経て回復しましたが、コンタクトレンズがきっかけで感染症にかかった可能性があったため、一定期間はコンタクトレンズを着けることができませんでした。メガネをかけて走らなければならない状況になりましたが、メガネで走った谷本選手は、駅伝で区間賞を獲得しました。これがきっかけで、谷本選手自身も「眼鏡で走ったら良い結果が出るんじゃないか」と、自分の中で走るイメージがついたそうです。「メガネのランナーといえば、谷本選手」とファンに覚えてもらいやすく、また、苦しい状況を乗り越えているので、ポジティブな要素になっていることから「今だからこそ、どんなに大変なことがあっても乗り越えられる」と、大きな自信になっていると話していました。現在は、コンタクトを着けても問題ないとのことです。
谷本選手の目標は「優勝して、広島の人に成長した姿を見せ、恩返し出来るような走りをしたい!」でした。
『全日本大学女子駅伝』は、10月27日(土)ひる12時から広島テレビで放送します。強豪校のキャプテンを務めるメガネのランナー・谷本選手の活躍に期待しましょう。