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核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加 石破首相「適切に判断する」

2025年1月28日 19:22
核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加 石破首相「適切に判断する」

3月に開かれる核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加について、28日の国会で問われた石破首相は、「適切に判断する」として態度を明らかにしませんでした。

■公明党 斉藤鉄夫代表
「核兵器禁止条約締約国会合へのオブザーバー参加について、総理のご見解を伺います。」

■石破首相
「これまでオブザーバー参加をした国々の状況もふまえながら、注意深く検証を進めております。核兵器のない世界に向けて、唯一の戦争被爆国として、核軍縮において、実質的な進展を得るために、いかなる取り組みが真に効果的なのかも総合的かつ注意深く考慮しつつ、第三回締約国会合への対応につき、適切に判断する考えでございます」

石破首相はこのように話し、3月にアメリカで開かれる核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加について、28日も態度を明らかにしませんでした。

一方、湯崎知事は、長崎県の大石知事とともに宮路外務副大臣のもとを訪れ、締約国会議へのオブザーバー参加を求める要望書を手渡しました。その後、「核兵器のない世界」に向けた取り組みなどについても意見交換を行いました。

■広島県 湯崎知事
「非常に状況が厳しいからこそやはり何か動かしていかないといけないということで、(被爆)80年やノーベル平和賞受賞というタイミングをうまくとらえて前に進めていただきたいなと思います」

関係者によると、日本政府は会議へのオブザーバー参加を見送る方向で調整しているとされており、石破首相の最終判断が注目されます。
【2025年1月28日放送】

最終更新日:2025年1月28日 19:22