結成わずか4か月 最初で最後の全国大会に出場する小さきラガーたち「貞光インフィニティズ」【徳島】
2月22日、埼玉県で開かれる小学生のタグラグビー全国大会に、徳島県つるぎ町の小学校からクラス一丸で挑むチームがいます。
幼稚園からずっと一緒に過ごしてきた仲間たち、卒業を前に戦う「小さきラガーたち」の思いとは。
徳島県つるぎ町貞光。
全校児童121人の貞光小学校は、全学年が1学年1クラスの小さな小学校です。
6年生のクラスは19人、卒業式を1か月後に控えた今、一丸となってタグラグビーの全国大会へ挑みます。
担任の藤本奨先生は高校時代にラグビーを始め、これまでも様々な学校で教育にラグビーを取り入れてきました。
今回、クラブチームや学校としてではなく、クラスという単位で挑むと決めた背景には、ある想いがありました。
(貞光小学校 藤本奨教諭)
「19人で幼稚園の時からずっと生活をしてきて、辛いことも楽しいことも共有してきた仲ですので、この子たちが力を合わせて進んでいくことが大切であり、やっぱり勝利に向かっていける。そして何より学ぶことの大切さ、練習を通して何か感じてくれることが多いのかなと思って。このやはり19人でやっていきたいなと」
こうして2024年10月、クラスのチーム「貞光インフィニティズ」を結成。
結成わずか2か月で、初めての徳島県大会に出場したところ、何と見事、準優勝に輝きました。
その後、四国4県から8チームが参加して行われた四国大会でも準優勝し、全国大会への出場を決めました。
練習は週3日、放課後に行っています。
授業が終わると、アップを兼ねて河川敷の練習場まで全員で走って向かいます。
特筆すべきは、個々のメンバーのポテンシャルの高さ。
ほとんどの児童は、ふだん別のスポーツに打ち込んでいて、キャプテンの岡崎暖くんはレスリング中四国チャンピオンです。
一方、男子6人は地元のサッカーチーム所属、2024年の徳島県大会ではベスト4に入りました。
さらには女子野球選手もいるなど、バラエティに富んだメンバーです。
タグラグビーは1チーム5人、基本的なルールはラグビーと同じでタックルの代わりに相手の腰にあるタグを取ります。
大会で登録できるメンバーは、19人のうち10人です。
チームの中心は津司隆之介くん、サッカーで鍛えた豊富な運動量と視野の広さで攻守の要となります。
攻撃のキーマンは中久保諒也くん、緩急自在のステップを武器に相手ディフェンスを切り裂きます。
大きな声で仲間を鼓舞するのは、キャプテンの岡崎暖くん、大胆な走りとトライ後のパフォーマンスでチームに勢いをもたらします。
大会まで残りあとわずか、取材に訪れた日はチームで課題を共有し、練習に取り組んでいました。
この日、松葉杖を振り上げて応援している児童がいました。
チーム一の俊足、三木蒼生くん。
2週間前、学校のスキー研修で大けがをしてしまい、大会には出場できません。
しかしグラウンドに立つメンバーも、そうでないメンバーも、19人の心は一つです。
(貞光インフィニティズ 岡崎暖主将)
「(三木君は)トライゲッターだったんで、チームとしても大きく(戦力が)下がってしまうけど、三木君の分まで僕たちがカバーして、全力を出して頑張りたいです」
(貞光インフィニティズ 武田梨夏子副主将)
「クラスみんなの思いを背負って、初めての全国の舞台だけど、自分たちの目標のオールアウト(=全力を出す)を貫いて、頑張っていきたいと思います」
(貞光小学校 藤本奨教諭)
「子どもたちが大人になった時に、『先生、タグラグビーやったよな』って言ってもらえるような思い出に残るものにして、最後卒業に向かって一つ一つの思いを共有しながら試合に臨んで、卒業にも向かっていきたいなと感じております」
結成わずか4か月、最初で最後の全国大会に出場する貞光インフィニティズ。
可能性は「無限大」、そんな意味が込められたチーム名を胸に、仲間との絆を武器にクラス19人で全国に挑みます。
「貞光インフィニティズ、頑張るぞ、おー」
貞光小学校の卒業式は3月13日と残り1か月、クラスのいい思い出になると良いですね。
全国小学生タグラグビー大会は、2月23日から2日間、埼玉県の熊谷ラグビー場で開かれます。
幼稚園からずっと一緒に過ごしてきた仲間たち、卒業を前に戦う「小さきラガーたち」の思いとは。
徳島県つるぎ町貞光。
全校児童121人の貞光小学校は、全学年が1学年1クラスの小さな小学校です。
6年生のクラスは19人、卒業式を1か月後に控えた今、一丸となってタグラグビーの全国大会へ挑みます。
担任の藤本奨先生は高校時代にラグビーを始め、これまでも様々な学校で教育にラグビーを取り入れてきました。
今回、クラブチームや学校としてではなく、クラスという単位で挑むと決めた背景には、ある想いがありました。
(貞光小学校 藤本奨教諭)
「19人で幼稚園の時からずっと生活をしてきて、辛いことも楽しいことも共有してきた仲ですので、この子たちが力を合わせて進んでいくことが大切であり、やっぱり勝利に向かっていける。そして何より学ぶことの大切さ、練習を通して何か感じてくれることが多いのかなと思って。このやはり19人でやっていきたいなと」
こうして2024年10月、クラスのチーム「貞光インフィニティズ」を結成。
結成わずか2か月で、初めての徳島県大会に出場したところ、何と見事、準優勝に輝きました。
その後、四国4県から8チームが参加して行われた四国大会でも準優勝し、全国大会への出場を決めました。
練習は週3日、放課後に行っています。
授業が終わると、アップを兼ねて河川敷の練習場まで全員で走って向かいます。
特筆すべきは、個々のメンバーのポテンシャルの高さ。
ほとんどの児童は、ふだん別のスポーツに打ち込んでいて、キャプテンの岡崎暖くんはレスリング中四国チャンピオンです。
一方、男子6人は地元のサッカーチーム所属、2024年の徳島県大会ではベスト4に入りました。
さらには女子野球選手もいるなど、バラエティに富んだメンバーです。
タグラグビーは1チーム5人、基本的なルールはラグビーと同じでタックルの代わりに相手の腰にあるタグを取ります。
大会で登録できるメンバーは、19人のうち10人です。
チームの中心は津司隆之介くん、サッカーで鍛えた豊富な運動量と視野の広さで攻守の要となります。
攻撃のキーマンは中久保諒也くん、緩急自在のステップを武器に相手ディフェンスを切り裂きます。
大きな声で仲間を鼓舞するのは、キャプテンの岡崎暖くん、大胆な走りとトライ後のパフォーマンスでチームに勢いをもたらします。
大会まで残りあとわずか、取材に訪れた日はチームで課題を共有し、練習に取り組んでいました。
この日、松葉杖を振り上げて応援している児童がいました。
チーム一の俊足、三木蒼生くん。
2週間前、学校のスキー研修で大けがをしてしまい、大会には出場できません。
しかしグラウンドに立つメンバーも、そうでないメンバーも、19人の心は一つです。
(貞光インフィニティズ 岡崎暖主将)
「(三木君は)トライゲッターだったんで、チームとしても大きく(戦力が)下がってしまうけど、三木君の分まで僕たちがカバーして、全力を出して頑張りたいです」
(貞光インフィニティズ 武田梨夏子副主将)
「クラスみんなの思いを背負って、初めての全国の舞台だけど、自分たちの目標のオールアウト(=全力を出す)を貫いて、頑張っていきたいと思います」
(貞光小学校 藤本奨教諭)
「子どもたちが大人になった時に、『先生、タグラグビーやったよな』って言ってもらえるような思い出に残るものにして、最後卒業に向かって一つ一つの思いを共有しながら試合に臨んで、卒業にも向かっていきたいなと感じております」
結成わずか4か月、最初で最後の全国大会に出場する貞光インフィニティズ。
可能性は「無限大」、そんな意味が込められたチーム名を胸に、仲間との絆を武器にクラス19人で全国に挑みます。
「貞光インフィニティズ、頑張るぞ、おー」
貞光小学校の卒業式は3月13日と残り1か月、クラスのいい思い出になると良いですね。
全国小学生タグラグビー大会は、2月23日から2日間、埼玉県の熊谷ラグビー場で開かれます。
最終更新日:2025年2月13日 20:38