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空き家にアーティストを! 吉野川市山川町で4月にプロジェクト始動【徳島】

2024年3月27日 18:50
空き家にアーティストを! 吉野川市山川町で4月にプロジェクト始動【徳島】
過疎と高齢化が進む吉野川市山川町で、空き家となった民家にアーティストを招き、住んでもらおうというプロジェクトが始まります。

人口減少を食い止める一手となるのでしょうか。

取り組みを取材しました。

吉野川市山川町で長年、空き家となっていた一軒の民家。

(現代美術作家・滑良奈央さん(26・大阪出身))
「ここが、4月から私が住んでシェアハウスしながら一緒にプロジェクトやりたい人を
 集める場所です」

過疎と高齢化が進むこの町で「空き家」や「人手不足」などの問題を解決しようと、あるプロジェクトがスタートします。

名付けて「kumuプロジェクト」。

改築をした空き家にアーティストを招き、一定期間居住することで地域の魅力を感じてもらうのが狙いです。

いよいよ来月から始動します。

(滑良奈央さん)
「私はもともと作る場所を探して吉野川市に流れ着いたので」

大阪出身の現代美術作家、滑良奈央さんは、シルクスクリーンと版画の技術を使って作品を作るアーティストです。

美大を卒業した4年前、地域おこし協力隊として吉野川市に移住しました。

任期は今月で切れますが、プロジェクトに賛同し、4月からも山川で活動を続ける予定です。

(滑良奈央さん)
「私の美大の同期は行き詰っていて、必死に仕事だけしている。
 作品作りを一回手放している。もう一度作りたいけど、そのチャンスがない子が多い。
 そこをなんとかしたい」

現在は、地元の人の協力を得て活動の拠点となる空き家の改修を進めています。

地方は都会より家賃が安く若手アーティストにとって、作品作りに集中できる環境が整っているといいます。

(滑良奈央さん)
「(山川では)生きるのに困らないところが大きい。
 アーティストすぐに生きるのに切羽詰まるので」「今生きているという感じですね」

プロジェクトを進めているのは、地元住民らで作る一般社団法人「ネイテック吉野川」です。

2019年から市や商工会と連携して、地域おこしなどの活動をおこなっています。

中心メンバーの原田真さんによりますと、今回、空き家を活用したプロジェクトを立ち上げたのには、ある背景があるといいます。

(ネイテック吉野川原田真プロダクトマネージャー(山川町在住))
「土地と建物を抱えていることが重くなってきている。
 持つこと事体を辞退しようとしている人が増えてきていて」
「たとえば、交渉して放置して手放すぐらいなら、最低限の必要経費で貸してくれるので
 あれば、僕らがリノベーションしてシェアハウス化していきます。
 若い人たちが来れる環境を作りたい」

原田さんたちは、独自のネットワークで人を招いています。

この日は、アートギャラリーになる予定の倉庫を、ウクライナ人のアートディレクターが見学に訪れていました。

(ウクライナ人のアートディレクター アロナ・チジェンコさん)
「すごい、Big spaceI like it」

(原田真さん)
「いろいろ発想してもらっておもしろいことやりたい」

アロナ・チジェンコさんは、ウクライナ侵攻を機に2年前、難民ビザで来日。

岡山でアート展示のプロデュースをするアートディレクターとして活動していましたが、地方での生活を求め、徳島を訪れました。

プロジェクトに魅力を感じている1人です。

(アロナ・チジェンコさん)
「たとえば、大阪や都会だったら楽しむというより競争社会」
「田舎の人たちは本当に自分たちのやりたいことをして楽しんでいる。
 自分もそういった人とつながりたい」

山川には伝統産業の阿波和紙があり、アーティストたちの創作意欲を刺激することもしばしば。

原田さんたちは地元の人との間を取り持ち、彼らが活動しやすい環境作りを目指しています。

(アロナ・チジェンコさん)
「もっと多くの人がここに体験に訪れて、そして伝統技術を持ち帰って広げてほしい」

今後、アーティストたちがこの地域へやってきて定住してくれることが、ひいては地域の伝統を守っていくことにつながります。

(原田真さん)
「今まで築いてきたものや、歴史的なことを次の世代にどうバトンタッチさせるか
 僕ら世代の課題バトンタッチをスムーズにできれば、
 もっと高齢化でなかなか昔はこれだけできていた人たちのできない部分を
 若い人たちが手伝うということで、守るものは守るし、変えるものは変える、
 こういう化学反応を、もっともっと進めることで地域が発展するというか
 衰退を止めるためには、発展するみたいな形を狙っていきたい」

この町も過疎と高齢化が進んでいます。

プロジェクトはそれを食い止める一手となるのでしょうか。

(原田真さん)
「一番は人、来てくれる人も楽しんでもらい、受け入れる人も楽しいとなってくれることで
(山川が)盛り上がっていくと思う」

【スタジオ・アトコメ】(豊成)※感想(小玉)あさってまでプロジェクトの資金を募るクラウドファンディングが行われています。興味のある方や応援したい方は「kumuプロジェクト」で検索してみてください。

(了)

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