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「羽ノ浦トンネル」工事現場に初めて取材カメラ 四国横断道の現状と課題【徳島】

2024年8月20日 19:18
「羽ノ浦トンネル」工事現場に初めて取材カメラ 四国横断道の現状と課題【徳島】
徳島県内の高速道の一つ、四国横断自動車道は現在、徳島沖洲から阿南に向けて工事がすすめられています。

開通に向けて現状と課題を取材しました。

四国横断自動車道の徳島沖洲インターチェンジから、阿南インターチェンジまでの総延長は17.3キロ。

このうち、2021年に徳島沖洲から徳島津田インターチェンジまでの2.4キロのみが、現在開通しています。

2025年度には小松島市の立江櫛淵から阿南インターチェンジの3.2キロが開通する見込みです。

(記者)
「小松島市立江町です。ここから阿南に向けて工事がすすめられていて、2025度開通見込みとなっています」

この区間の工事現場では、道路の全容が見えてきています。

この区間の4分の1を占めるのが、753メートルあるこの羽ノ浦トンネルです。

約4年間の工事を経て2023年7月に貫通しました。

その羽ノ浦トンネルに初めて取材カメラが入りました。

「だいぶできていますね」
(国交省徳島河川国道事務所・水野匡洋副所長)
「そうですね。トンネルのこの本体の工事はもう出来ているが、今こちらにある水路を、これをずーッとトンネルの向こうまで延伸するような工事をやっている」

202410月からは道路のコンクリート舗装の工事に着手します。

その後、非常用設備などを整備し、来年度内に開通する見込みです。

トンネル工事はどこの現場でも困難が伴います。

(国交省徳島河川国道事務所・水野匡洋副所長)
「掘っていく時にその地質が変わっていく。例えば危ない地質風化した岩が出てくるときに掘っていると、そこからパラパラと落ちてきたりとか、やっぱり水ですよね」

難しい工事ですが、羽ノ浦トンネルの掘削工事は比較的スムーズに進みました。

(国交省徳島河川国道事務所・水野匡洋副所長)
「今回の阿南から立江櫛淵の間3.2キロ区間が開通すると、やはり一つは慢性的な渋滞を少しでも解消できる。それとやはり災害時における緊急輸送道路として活躍するやはり強い道路を作っているので」

では、残りの徳島津田から小松島市の立江櫛淵インターチェンジの11.7キロの区間の進捗状況はどうなのでしょうか?

(国交省徳島河川国道事務所・水野匡洋副所長)
「道路というのは、上から徳島側からつないでいきたいという思いはある。やはり地質の問題用地の問題がまだあるので」

現在、残り区間については98%まで用地買収が進んでいるということですが、具体的な開通見込みはまだ先のようです。

(国交省徳島河川国道事務所・水野匡洋副所長)
「元日の能登半島地震を受けて、やはり県南に早く道路をつなぐというところこれが、やはりすごく機運が高まっている。その中で我々としても全力でスピード感をもって道路事業を進めていきたいが、我々だけの力では道路事情というのは進まなくて、そこはやはり市町の皆さん、地元の皆さんの声がないと、やはりそこで一緒になって道路を作らないといけない」

県内の発展を目指して進められる高速道路整備ですが、とりわけ遅れている県南地域は、南海トラフ巨大地震に備えた「命の道」という役割も担います。

阿南より南の県南については「一般国道55号・日和佐道路」の9.3キロだけしか開通しておらず、また事業化すら出来ていない区間もあります。

県の最南端までの高速道の整備も含めて、一日も早い整備が待たれます。

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