更新は39年ぶり 陸上の男子棒高跳び県高校記録を更新した高校生とは【徳島】
2024年9月7日、陸上の男子棒高跳びで、徳島県高校記録が39年ぶりに更新されました。
県高校記録としてはもっとも長い間破られていなかった記録、更新した男子高校生を取材しました。
徳島県阿南市にある阿南光高校の井上直哉選手(2年)。
9月7日に行われた、鳴門市陸上競技選手権の棒高跳びで、これまでの徳島県高校記録5mを10cmも上回る、5m10cmをクリアし、県高校新記録を樹立しました。
記録更新は実に39年ぶり、陸上の県高校記録としては最も長い間破られていなかった棒高跳びにおける快挙でした。
この徳島県高校新記録となった5m10cmという数字は、2024年のインターハイの優勝記録と同じ、まだ2年生の井上選手には2025年のインターハイでの活躍に期待が集まります。
ちなみに、高校生の日本記録は5m51cmです。
中学から棒高跳びを始めた井上選手ですが、通っている阿南光高校には陸上部がありません。
このため高校生になった今も毎週3回、後輩と2人で母校の羽ノ浦中学校で練習を行っています。
指導をするのは、羽ノ浦中学校の株木正彦先生、井上選手が競技を始めた5年前から指導をしています。
練習ではすべての跳躍を撮影、跳んだ後はすぐに映像で株木先生と確認です。
ひとつひとつ課題を克服してきた井上選手ですが、その練習環境は決して恵まれたものではありません。
この日の練習ではバーの代わりとなるゴムが切れるハプニング、その後は目標設定がないままでの練習でした。
そして、競技に欠かせないポール、そこにも厳しい現実が。
井上選手が使用しているポールは、1本が15万円から20万円くらいするそうです。
そのため購入が難しく、徳島科学技術高校やメーカーから借りています。
棒高跳びは、反発力の高いポールを使いこなすことでより高い跳躍が可能となるため、選手は自身の競技力に応じてポールを変えていく必要があります。
このように、道具面でもサポートに頼っている状態ですが、株木先生は、こうした色んな人の支えが井上選手の強さの秘訣だと考えています。
周りの人が井上選手を支えてくれているからこそ、井上選手もその思いに応えたいというのがあり、地道に苦しい練習も乗り越えていける部分があると。
そして、反発力の高いポールを使えるようになるために必要となるのが助走のスピードアップ、これが今の最大の課題です。
この冬は走り込みをして、助走スピードを上げることで、今よりも長くて硬いポールが使えるようになれば、記録が伸びる可能性が高まります。
いま井上選手には、5m20cmの徳島県記録を1cmでも塗り替えたいという強い思いもあります。
厳しい環境の中、39年ぶりの快挙を成し遂げた井上選手、支えてくれる人への感謝を胸にさらなる高みを目指します。
(詳しくは動画で)
県高校記録としてはもっとも長い間破られていなかった記録、更新した男子高校生を取材しました。
徳島県阿南市にある阿南光高校の井上直哉選手(2年)。
9月7日に行われた、鳴門市陸上競技選手権の棒高跳びで、これまでの徳島県高校記録5mを10cmも上回る、5m10cmをクリアし、県高校新記録を樹立しました。
記録更新は実に39年ぶり、陸上の県高校記録としては最も長い間破られていなかった棒高跳びにおける快挙でした。
この徳島県高校新記録となった5m10cmという数字は、2024年のインターハイの優勝記録と同じ、まだ2年生の井上選手には2025年のインターハイでの活躍に期待が集まります。
ちなみに、高校生の日本記録は5m51cmです。
中学から棒高跳びを始めた井上選手ですが、通っている阿南光高校には陸上部がありません。
このため高校生になった今も毎週3回、後輩と2人で母校の羽ノ浦中学校で練習を行っています。
指導をするのは、羽ノ浦中学校の株木正彦先生、井上選手が競技を始めた5年前から指導をしています。
練習ではすべての跳躍を撮影、跳んだ後はすぐに映像で株木先生と確認です。
ひとつひとつ課題を克服してきた井上選手ですが、その練習環境は決して恵まれたものではありません。
この日の練習ではバーの代わりとなるゴムが切れるハプニング、その後は目標設定がないままでの練習でした。
そして、競技に欠かせないポール、そこにも厳しい現実が。
井上選手が使用しているポールは、1本が15万円から20万円くらいするそうです。
そのため購入が難しく、徳島科学技術高校やメーカーから借りています。
棒高跳びは、反発力の高いポールを使いこなすことでより高い跳躍が可能となるため、選手は自身の競技力に応じてポールを変えていく必要があります。
このように、道具面でもサポートに頼っている状態ですが、株木先生は、こうした色んな人の支えが井上選手の強さの秘訣だと考えています。
周りの人が井上選手を支えてくれているからこそ、井上選手もその思いに応えたいというのがあり、地道に苦しい練習も乗り越えていける部分があると。
そして、反発力の高いポールを使えるようになるために必要となるのが助走のスピードアップ、これが今の最大の課題です。
この冬は走り込みをして、助走スピードを上げることで、今よりも長くて硬いポールが使えるようになれば、記録が伸びる可能性が高まります。
いま井上選手には、5m20cmの徳島県記録を1cmでも塗り替えたいという強い思いもあります。
厳しい環境の中、39年ぶりの快挙を成し遂げた井上選手、支えてくれる人への感謝を胸にさらなる高みを目指します。
(詳しくは動画で)