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ふるさとの誇りを賭けた熱い走り 24区間130.1kmのドラマ「第71回徳島駅伝」【徳島】

2025年1月6日 19:00
ふるさとの誇りを賭けた熱い走り 24区間130.1kmのドラマ「第71回徳島駅伝」【徳島】
新春の阿波路を駆ける「第71回徳島駅伝」は、2025年1月4日・5日の2日間にわたって熱戦が繰り広げられました。

ふるさとの誇りを賭けたランナーたちの熱い走り、24区間、130.1kmのドラマを追いました。


初日 1月4日


最低気温2℃と冷え込んだ、1月4日の朝の徳島市。

スタート地点、徳島中央公園の鷲の門前には、16チームのランナーたちが集まりました。

(渡辺大世記者)
第71回徳島駅伝が、いまスタートしました」

初日は、鷲の門前からJR阿波池田駅前までの57.5kmでランナーたちが健脚を競いました。

1区でトップに立ったのは、那賀郡の岩佐壱誠選手。

自身4大会連続区間賞、この日は区間新記録の快走を見せ、那賀郡が2年連続トップでタスキをつなぎます。

2位以降は板野郡、三好市、徳島市の3チームが4秒差にひしめく混戦となります。

続く2区、王座奪還を狙う徳島市が早くもトップに踊り出ると、3区以降も安定したタスキリレー、一方、2位以下は目まぐるしく順位を入れ替えながら板野郡や阿南市などが徳島市を追いかけます。

「頑張れ~」

この日最初の再出発地点、上板町役場前へトップで飛び込んだ徳島市は、その後も首位を譲ることなく、順調な走りで後続との差を広げていきます。

そして初日フィニッシュ地点。

(外谷光アナウンサー)
「笑顔でやってきました、徳島市の安部舞紘。いま、笑顔でフィニッシュテープを切りました。初日を制したのは徳島市です」

初日は首位・徳島市、以下、3分55秒差で板野郡、さらに1分26秒差で阿南市と続きました。

(徳島市 11区 安部舞紘選手(14))
「緊張もあったのですが、最後駆け抜けてやろうという強い気持ちを持って、最後ゴールテープを切りました。徳島市が絶対優勝します」


最終日 1月5日


迎えた2日目、1月5日。

スタート地点は三好市のJR阿波池田駅前です。

この日の気温は1℃、冷たい空気の中でランナーたちは号砲を待ちます。

午前7時45分スタート、コースはここから徳島市役所前までの72.6kmです。

2日目最初の12区は、3km地点まで6チームが先頭を争う展開に。

しかし、初日首位の徳島市が徳島北高校3年の吉本聖志選手の力走で抜け出し、トップでタスキをつなぎます。

初日2位の板野郡は苦戦を強いられ、7番手でタスキリレー、徳島市との差は4分45秒に広がります。

トップをひた走る徳島市、追う板野郡に続く総合3位争いは、鳴門市、三好市、阿南市による三つ巴の争いとなり、区間ごとに順位が変動する激しいレース展開となります。

そんな中、女子最長4.2kmの21区では、5人抜きの快走を見せた名西郡の酒井想選手が区間賞を獲得、自身2度目の女子MVPに輝きました。

迎えた終盤、首位の徳島市はここまで全区間、大きく遅れを取ることなく全員が力強い走りを見せました、そして…。

(外谷光アナウンサー)
「スカイブルーのユニフォーム、徳島市・楠本憲司が沿道のファンの声援を背に力走を見せて、徳島市、首位でフィニッシュです。王座奪還、2年ぶり21回目の優勝です」

2区以降、総合首位を一度も譲らなかった徳島市。

8分46秒差を付け、2年ぶりの総合優勝に輝きました。

(徳島市 24区 楠本憲司選手)
「全員が力通りか、それ以上の走りをしていたので、自分も負けないように走ろうと思って力をもらっていました」

(徳島市 平田忠志監督)
「こちらは挑戦者ですので、前回チャンピオンの板野チームにとにかく勝ちたいと思っていましたので。『もうよくやった』、『よく頑張った』、『ありがとう』(と伝えたい)」

仲間へタスキをつなぐため、懸命に駆け抜けた選手たち。

前へ、一歩でも前へ...ランナーたちの熱い戦いが今年も幕を閉じました。



第71回徳島駅伝の結果です。

徳島市が6時間52分35秒で優勝、2位は8分46秒差で板野郡、3位は三好市でした。

来年も熱い戦いに期待しています。

最終更新日:2025年1月6日 20:18

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