"西郷隆盛のひ孫"と"大久保利通の孫の孫" 西南戦争最大の激戦地で顔合わせ
148年前に起きた西南戦争の最大の激戦地、田原坂の戦没者追悼式が開かれ、当時政府軍を指揮していた大久保利通の子孫が初めて出席しました。
追悼式には熊本市長や玉東町長、政府軍、薩摩軍双方の遺族ら約250人が出席しました。1877年1月に始まった西南戦争では、両軍合わせて約1万4000人が戦死。このうち田原坂の戦いは3月4日から17日間続き、約3500人が命を落としました。
20日の式には薩摩軍を率いた西郷隆盛の曽孫・隆文さんと政府軍を指揮した大久保利通の玄孫の洋子さんも出席しました。
■大久保利通の玄孫・洋子さん
「戦没者の方たちの御霊の声が気持ちが空気に乗って我々を包んで下さることにそして我々を守って下さることに心から感謝申し上げます」
田原坂での追悼式は慰霊碑が建てられた1957年から続いていますが、西南戦争田原坂顕彰会によりますと、大久保利通の子孫が出席するのは初めてだということです。
■西郷隆盛の曽孫・隆文さん
「ご先祖が導いたのではないのか。そう思います。こういう縁でもないと会えないんじゃないか」
■大久保利通の玄孫・洋子さん
「明治・大正・昭和・平成・令和と本当に幾代も経たうえでこのようにご挨拶をさせていただいた。それも西郷様とこのようにお話を伺うことができたというのは本当に感謝しかございません」
2027年には西南戦争から150年の節目を迎えます。