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【意外⁉】外食での"飲酒代"熊本市が全国1位 「何でも飲みます」背景に熊本の酒文化?

2025年2月19日 19:06
【意外⁉】外食での"飲酒代"熊本市が全国1位 「何でも飲みます」背景に熊本の酒文化?

ニュースのそもそもをひも解く「県民のギモン」です。

(中村絵奈さん)
今回のテーマなんですが、先日、総務省の家計調査で驚きの結果が明らかになりました。それがこちらです。「外食での“飲酒代”の支出 熊本市が日本一」。なぜ熊本市が日本一なのか、「県民のギモン」を聞きました。

2人以上の世帯が、どんな品物にどのくらいお金を使っているかを調べる総務省の家計調査。去年1年間の「飲酒代」への支出額は、熊本市が3万8205円で、なんと全国トップでした。この結果に街の人は。

■男性
Q1位と聞いてどう思いますか?
「熊本は"飲みすけ"が多いよね」
Q毎日お酒を飲まれますか?
「1週間に4日ぐらいね」
Qどんなお酒を?
「すべて。ビール、ウイスキー、焼酎、日本酒、ワイン」

■大学生
「お酒が強い人が多いイメージがあるから納得はいく」

一方、こちらは熊本市内の飲食店です。
■男性
「現役時代、勤めている頃は、1週間に4日は外で飲んでいた」
■男性
「週に7日は飲んでいます。どの部分に一番(理由があるのか)1位になったのかはわからない」
■男性
「それは全然わからないな」

お酒がお好きだという皆さんも、全国トップという結果は意外だったようです。

私の周りでもお酒が好きだという人は確かに多いんですが、それにしても全国トップというのは驚きました。

(緒方太郎キャスター)
今回の家計調査、「飲酒代」のトップ3です。
1位が熊本市の3万8205円、2位が東京都区部の3万4911円、3位がさいたま市の3万1442円となっています。

家計調査は、調査の母数がそれほど多くなく、年によって順位に大きな変動が見られるという背景もあるのですが、熊本市は、お酒にある程度お金を使う傾向にあるということは言えそうです。今回の結果について関係者に聞きました。

飲食店などでつくる熊本県飲食業生活衛生同業組合の横山佳之理事長です。“お店との付き合い”を大事にする文化が関係しているのではないかと話します。
■熊本県飲食業生活衛生同業組合 横山佳之理事長
「ある意味びっくりしました。東京や福岡の方が(飲酒代が)多そうだと思うが、意外と(熊本は)昔からやっているお店を大事にしてくださるお客さんが多い。地元に対する愛情って熊本県はものすごくある」

また、社会学が専門で「居酒屋文化」を研究している早稲田大学の橋本健二教授は次のように話しています。
■早稲田大学 橋本健二教授(社会学)
「熊本の酒文化で特徴的なのが、基本的には九州で焼酎文化圏なので、焼酎が好んで飲まれているのですが、同時に日本酒どころでもある。家庭で飲むお酒の消費額をみると、ビールに洋酒に日本酒に焼酎と、まんべんなく広くたくさん飲まれているという特徴がある。おそらく熊本の皆さんは、さまざまな種類のお酒に親しんでいて、その時の気分によって、行った店によって色んな種類のお酒を飲んでいる」

(中村絵奈さん)
確かに私の周りの人は、ビールから始まり日本酒に焼酎、2次会でウイスキーなど、さまざまなお酒をたしなむ人多いです。“地元への愛情”、“行きつけのお店がある”という人も確かに多いですね。

(緒方太郎キャスター)
このほかにも、橋本教授は、熊本市の中心市街地に飲食店が集中していること、都市部に比べて席の滞在時間を制限している飲食店が少ないことなども要因として挙げられると話しています。

くれぐれも飲みすぎにはご注意いただきたいと思います。ちなみに今回の家計調査では、飲酒代のほかに、下着類、婦人用シャツセーター類、婦人用ファンデーションの項目で熊本市が1位でした。

最終更新日:2025年2月19日 19:06