【五月病】大型連休明けに注意!専門医がアドバイス「心身の不調を防ぐ対策は」
もうすぐゴールデンウイークが始まります。カレンダー通りに生活する方だと、前半が3連休、後半が4連休で、中日も休めば最大で10連休となります。連休明けに心身の不調とならないための対策を専門医に聞きました。
新年度がスタートしてもうすぐ1か月。街の人は…。
■高校1年
「友達づくりがすごく大変で、自分からしゃべりかけるのが行きづらい性格だから頑張っています」
■サラリーマン
「職場のメンバーも変わっているので、その人たちに合わせたりとか、今までとはちょっと違う。どうしても春は今までと違うような形で、疲れはたまってしまいます」
新たな環境に適応できず、ゴールデンウイークのあとに心や体に不調が出る「五月病」。医薬品メーカーのツムラは、社会人3年から5年目の約1000人に調査を行いました。
すると約6割の人が、新社会人の頃に「4月は不調を我慢しがち」だったと回答。また、約8割が心身の不調を我慢して働く「隠れ我慢」の経験があったと明かしました。「働くことと不調に関する意識調査」(株式会社ツムラ)
メンタルヘルスに詳しい心療内科・精神科の池上研医師は、新年度の緊張が切れる5月は体調を崩しがちだと指摘します。
■池上第二クリニック池上研院長
「5月に疲れがどっとでて、落ち込んでしまってからクリニックに来られる方が多い。新社会人や張り切って仕事されていた方が多い。親元を離れ一人暮らし、こういった負担も加わります」
学生、社会人ともに5月に不調を訴える人が増えるといいます。症状は、気分の落ち込みや不安、動悸、頭痛、腹痛など人によって様々。最大で10連休となる今年のゴールデンウイークは注意が必要だといいます。
■池上第二クリニック池上研院長
「休みが長いと、それぞれの環境から離れる時間が長いということですから、戻りたくないという意識が起きてきます。職場や学校に戻ったらどんな風にやっていこうかなと、モチベーションにつながることを考えながら生活していくべきでしょうね」
【スタジオ】
(平井友莉キャスター)
ゴールデンウイークの休みの間も、仕事や学校について完全に忘れてしまわない方がいいんですね。
(緒方太郎キャスター)
リラックスしている時に、短時間でいいから仕事や学校での目標など前向きになれることを考えてみることが大切だそうです。
(平井キャスター)
池上院長は睡眠、休養、気分転換を心がけ、1人で抱え込まずに家族のほか、職場や学校のメンタルヘルスの担当者に相談するようにしてほしいと話していました。