【絶景】「平家一本桜」樹齢275年のヤマザクラ 見物客が運ぶのは「腐葉土」地域に見守られ満開
福岡県内各地では7日、青空が広がり、柔らかい春の日ざしが届くお花見日和となりました。みやま市では、地域の人たちが守る一本桜が枝いっぱいに咲く様子を見ようと、多くの人が訪れていました。
小高い山の頂上に凜とそびえる見事な一本桜。
■吉村史織アナウンサー
「みやま市内が一望できる山に登ってきました。急斜面を上がると、見えてきたのは一本桜です。大きい木です。」
みやま市の天保古山(てんぽこやま)で花を咲かせるヤマザクラは、通称「平家一本桜」と呼ばれています。樹齢275年ともいわれ、高さ18メートル、幹回り2.8メートルと、圧巻の存在感です。満開を迎えていて、徐々にその花びらが散り始めていました。平家の残党が隠れ住んだという、伝説が残る地域のシンボル的な存在です。
■訪れた人
「立派な一本桜だと思います。」
「迫力があってきれいです。」
見物客の手には白いビニール袋がありました。中に入っているのは腐葉土です。一本桜に向かう道中、桜の保全活動を行う人たちが用意した腐葉土を入れるための袋が置かれていました。
■保全活動を行う 北原喜博さん
「この辺りは根がむき出しだった。根に直射日光が当たると桜が弱ります。桜の木は落ち葉(などの腐葉土)を与えると元気になるのです。」
長年の風雪によりむき出しになった根っこに腐葉土をかけてもらうよう、見物客に呼びかけています。
■訪れた人
「微々たる力ですが、頑張っていつまでも咲いてほしいです。」
平家伝説とともにこの地で大切に受け継がれる「平家一本桜」。
■北原さん
「なんとしても守りたい。自分の命のかぎり。みなさんと一緒に。」
今週末にかけて桜吹雪が楽しめるということです。
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年4月7日午後5時すぎ放送