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【カメリポ】咲き誇る桜並木のそばに「散らない桜」250枚の花びらに込めた願い

2025年4月4日 9:44
【カメリポ】咲き誇る桜並木のそばに「散らない桜」250枚の花びらに込めた願い

各地で桜が見頃を迎えていますが、福岡県久留米市北野町では「散らない桜」が人々を楽しませています。地域の人たちの願いが込められた「希望の桜」を、カメラマンが見つめました。

3月30日、久留米市北野町で開かれた「金島桜まつり」。ステージでは、地元の人たちが音楽の演奏などを披露して華を添えました。

咲き誇る桜並木のかたわらで、3本の桜が満開になっていました。「希望の桜」と名づけられた手作りの桜。その花びらには、たくさんの「願い」が書き込まれていました。

地元の子どもたちなどおよそ250人が、桜の花びらをかたどった紙に、思い思いの願い事を書いて貼り付けました。

■金島桜まつり実行委員会・井上正明さん
「希望の桜とも言うのですが、別名、散らない桜とも言います。」

高齢化と人口減少にあえぐ金島地区。以前は200人を超えた小学校の児童も、今は90人を切りました。

■井上さん
「桜並木は、きれいに咲きますが散ってしまいます。入学式の時には桜はない。地域の人たちや子どもたちの願いを込めた桜の木で、新入生を迎えようと作りました。」

■男の子
「お花がたくさん、笑顔もたくさんと書きました。」
Qどこにお花が多かった?
「後ろの桜の所。」
■女の子
「金島のみんながずっと笑顔でいられますようにと書きました。金島小学校は結構人数が少ないけど、保護者のみんなもお祭りを盛り上げるために、頑張ってくれるところが好きです。」

■井上さん
「お互いが支え合っていける、そんな心をしっかり持ってほしい。そんな環境ができつつある金島校区だよ、しっかり自分のやりたい目標に向かって進んでいって、いつかまた帰っておいでと。帰りたいなと思えるような地域ということを実感して、育てていってほしいと思っています。」

子どもたちと地域の人たちの思いで満開になった「希望の桜」。花びらに込めた願いは散ることなく、次の世代へと受け継がれていきます。

金島駅前の桜並木と手作りの「希望の桜」は、桜並木の桜が散るまで毎日、午後7時からライトアップが行われています。雨天の場合は中止です。

ライトアップにかかる費用は、募金や地元の企業からの寄付金でまかなわれているということです。

最終更新日:2025年4月4日 9:44
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