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「首都圏並みの乗車率」朝夕の混雑が深刻化 JR豊肥線一部区間の複線化も選択肢に検討

2024年9月11日 19:13
「首都圏並みの乗車率」朝夕の混雑が深刻化 JR豊肥線一部区間の複線化も選択肢に検討
利用者が大きく増加しているJR豊肥線について、JR九州と熊本県が一部区間の複線化について検討する可能性があることがわかりました。

JR豊肥線の熊本-肥後大津間は、沿線地域の人口増加やTSMCの進出に伴う通勤客の増加などを背景に、朝夕の通勤時間帯を中心に混雑が深刻になっています。JR九州のまとめでは、昨年度の平均通過人員は1日あたり1万2889人と、民営化した1987年度の2.6倍となっています。

企業集積に伴い、さらなる利用客の増加が見込まれる中、熊本県とJR九州は、豊肥線の機能強化が必要として対応について協議を始めました。具体的には、衝突を防止する側線がないため上り線と下り線の同時進入ができない原水駅と武蔵塚駅や、線路が1つしかなく行き違いができない東海学園前駅の改良。

さらに、一部区間の複線化についても選択肢のひとつとして今後検討するということです。

熊本県はこうした機能強化や新駅の設置に概算で130億円かかるとして、国に財政支援を求めています。

■熊本県 木村敬知事
「JR豊肥線は、今でも首都圏並みに高い乗車率を維持している。輸送力を強化していくことが熊本の未来にとって必ず必要だと思うので、JR九州には前向きに進めてもらいたい」

JR九州は、「豊肥線の機能強化は必要と認識している。どのようなことが最適か県と協議していきたい」とコメントしています。

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