駅前通路の屋根落下 施工業者に損害賠償請求へ 熊本市議会で説明
今年7月にJR上熊本駅前で歩行者用通路の屋根の一部が落下した事故で、熊本市は12日の市議会で、施工業者に損害賠償を求める方針を説明しました。
この事故について熊本市が調査した結果、パネルの内部に水が溜まったことで重量が増加し、接着剤の接着強度が低下していたことなどが原因だったことが分かりました。
熊本市は、設計当初からの屋根の構造などに不備があったとして、施工業者へ損害賠償を請求する方針を12日の市議会都市整備委員会で説明しました。損害賠償の時期や内容は協議中だとしています。
委員からは、安全性に問題のある発注を行った市職員側の知識の不足を指摘する意見がありました。これに対し、熊本市は資材や技術について勉強会を開くなど再発防止対策を行っていきたいと答えました。改修工事は、再発防止を講じたアルミ製のパネルを使用して、来年2月に着工、春頃に完了する見込みです。