「ご当地の食を高速輸送」熊本の朝採れ大長ナスとからし蓮根が夕方には東京駅で販売
新幹線の高速輸送を活用して全国の食品を販売するイベントが17日からJR東京駅で始まり、熊本からも採れたて作りたての食品が新幹線で東京へ運ばれました。
午前7時過ぎ、JR熊本駅に届いたのは山鹿市で採れたばかりの大長ナス50本と、作りたてのからし蓮根50個です。東京駅では17日と18日、JRグループ6社が連携して、ふだん地元でしか買えない全国の食品を新幹線で運んで販売するイベントが開かれ、熊本からは大長ナスとからし蓮根が運ばれました。
これまでJR九州では、新幹線などで荷物を運ぶ「貨客混載」サービスとして、博多~熊本~鹿児島中央で食品などを輸送するサービスを実施していますが、JR各社が連携して東京へ新幹線で食品が届けられるのは初めてです。
■田崎市場えびす会 前田康秀さん(62)
「朝とれたものをその日の夕食に間に合うように。それが新幹線の一番のメリットだと思う。おいしく。朝採れです」
午前7時40分頃、新大阪行きの新幹線さくら542号が熊本駅に到着。荷物は6号車にある乗務員室に積み込まれました。ちなみに鹿児島中央駅では、カツオのたたきなど、新鳥栖駅では、福岡県のさくらんぼトマトなどが積み込まれました。
新大阪駅到着後は新幹線こだまに積み替えられて、午後3時50分頃、東京駅に到着。到着した地元の食品は、東京駅構内のイベント会場で販売されました。
JRグループは「新幹線の速達性とネットワークを活かしたサービスを、新たな商圏網の拡大や物流網の構築につなげたい」と話しています。