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TSMC進出で交流活発化 台湾への輸出支援 熊本特産品の審査会 審査員からシビアな意見も

2023年10月10日 18:03
TSMC進出で交流活発化 台湾への輸出支援 熊本特産品の審査会 審査員からシビアな意見も
熊本県産品の台湾への輸出を支援するための特産品の審査会が10日、熊本市で開かれました。

■永島由菜アナウンサー
「今、台湾のバイヤーたちが輸出の需要が見込める熊本の特産品を審査しています。皆さん真剣な表情です」

会場にずらりと並ぶ「メードイン熊本」の商品。ラーメンや焼酎、県産品を使ったスイーツなど合わせて62品が並びます。県商工会連合会が企画した「台湾輸出支援事業」。TSMCの進出などで台湾と熊本の交流が盛んになる中、県内事業者の販路開拓につなげようと初めて開かれました。審査をするのは、台湾トップクラスの日本特産品の輸入販売店や、台湾を拠点に輸出を行う食品専門商社などです。

■第一名店 山村美佳海外部長
(チーズケーキ試食)
「まろやかでおいしい。チーズケーキは台湾にたくさんある。特に北海道からも色んなチーズケーキが入っているので、熊本の商品が他のところとどう違うかをアピールしていくか考えながら試食している。」

味だけではなく、パッケージや成分などもチェックする審査員。台湾への輸出の可能性などを評価します。

熊本名産の栗を使った商品は…。

■県商工会連合会 原悟専務理事
「熊本は栗の産地なんですよ。栗まるごととかね、いけないですか?」
■トレードメディアジャパン コリン・ウーさん(バイヤー)
「個人的に難しいと思います。ケーキとかスイーツに入れたら受け入れやすいと思いますが、まるごとは台湾でも販売しているので勝負できない。差別化しないと、栗のままはハードルが高いと思う」

出品された62品のうち、15商品が台湾での商談会や輸出に向けた手続きなどの支援を受けることができます。県商工会連合会は、審査会での意見を参考に商品を絞り込み、11月末に台湾で行われる商談会に出品します。